22インチのフットボール

備忘録を兼ねて試合を振り返ります

カテゴリ:サッカー > 視聴

大敗の直後の試合だけに、いかに立て直せるかが問われる一戦でした。先制するまでには復調の兆しが見られたものの、小さなミスが積み重なってリズムを崩し、3失点を喫しました。

前節、失点に少なからず絡んでしまった選手の多くがベンチスタートとなります。一方、ミッドウィークはメンバー外のバフェティンビ・ゴミスがスタメンで出場しました。

最初こそガンバの的確な寄せに苦しみ、ビルドアップも危うかった川崎ですが、15分過ぎに立ち位置の改善と球離れのスピードアップができるようになり、リズムをつかみます。

この頃から家長昭博が右サイドにとどまらず、いつものようにピッチ上を幅広く動きます。

マルシーニョが倒されて得たフリーキックをきっかけに、ゴミスとマルシーニョが枠内シュートを放ちます。いずれも一森純に阻まれますが、川崎の攻撃は一層加速しました。

ガンバを押し込んでの26分、ボックス内で遠野大弥のヒールパスを受けた家長が、さらにヒールパスを出すと見せかけて前方に浮き球を供給。右サイドバックの瀬川祐輔が合わせて試合を動かします。瀬川は起用に応えました。

喜びもつかの間、2分後には遠い位置からの宇佐美貴史のフリーキックを中谷進之介が合わせ、同点にされました。ガンバはこの試合、最初のシュートで得点しました。

川崎が圧倒しておきながらリードを保てず、ハーフタイムまでは一進一退の攻防が続きます。ボールキープに長けたゴミスを拠り所にしつつ攻めますが、勝ち越しゴールは奪えません。

途中、守備時にジェジエウの腕が当たった瀬川が、脳震盪の疑いでファン・ウェルメスケルケン・際と交代しました。

後半は川崎が先に動きます。ややガンバに主導権を譲りつつあるところで瀬古樹を入れた後、マルシーニョが足をつらせたのを契機にエリソンと山田新を投入。前線に迫力を加えます。

しかし、相手のカウンターを佐々木旭がブロックしたものの、直後の宇佐美のコーナーキックで福岡将太をフリーにして逆転を許してしまいました。

追い掛ける立場になった鬼木達監督は、残るフィールドプレーヤー2人、高井幸大とゼ・ヒカルドを入れ、家長を左ウイングに固定するなどポジションの大幅修正を施します。

手を入れた中でゼ・ヒカルドから脇坂泰斗へのパスを出足のいいダワンにカットされると、そのままショートカウンターを食らい、最後は倉田秋に決められました。ダワンも倉田も途中出場の選手です。

焦る川崎は、効果的な攻めができにくくなり、つないで打ったゼ・ヒカルドのミドルは一森に難なくキャッチされました。

残り少なくなると高井を前に上げ、パワープレー気味に攻めるも、ガンバゴールを脅かすには至りません。

痛恨の連敗で、暫定首位のFC町田ゼルビアとの勝ち点差は16に開きました。次はホームに戻って、昨季の天皇杯決勝を戦った柏レイソルとの対戦です。


前節、北海道コンサドーレ札幌に快勝しただけに、非常に大事にしたい一戦でした。しかし、高井幸大のプロ初ゴールで先制しながら、終わってみれば5-2での大敗です。

連戦を考慮してか、ホームでハットトリックを達成したバフェティンビ・ゴミスはベンチ外。脇坂泰斗、ジェジエウはベンチスタートとなり、スタメンが一部入れ替わりました。

立ち上がりから川崎は鳥栖のハイラインの背後を執拗に狙います。序盤は特にマルシーニョを前方に走らせました。

13分には指揮官の先発起用に応え、瀬古樹の高精度のコーナーキックに高井が頭で合わせます。これまた待望の初ゴールです。

アウェイチームがリードしていた時間は、わずか13分で終わりを告げます。26分と37分に横山歩夢が連続得点。いずれも川崎の左サイドからパスを入れられ、ファーにいた横山にフィニッシュを許しました。

さらに44分、マルセロ・ヒアンに抜け出され、3-1となりますが、直後に山田が深い位置でつぶされても立ち上がり、家長昭博のゴールに結び付けます。

逆襲に出たい後半、高井の対応ミスでコーナーキックを与えると、混戦の中で原田亘に決められました。山田がクリアしきれずに詰められた格好です。

1点差であれ、2点差であれ、いずれにしても得点を取らないと始まらない状況で、鬼木達監督は60分を迎える前に交代を行います。ジェジエウと脇坂を送り込み、大南拓磨を右サイドバックに変えました。

対して鳥栖はすぐさま3バックにシステムを変更。早い段階で守備を厚くします。

川崎は圧倒的に攻め、ポケットまでは行けるものの、ボックスの中の人口密度が高く、効果的なシュートを放てません。出場停止明けのエリソンを入れて、山田と2トップを形成しても、事態は変わりません。

そうこうしているうちに、橘田健人が自陣でつぶされ、5失点目を喫します。残りは15分しかありません。懸命に攻撃を仕掛けはしますが、ゴールは遠くなるばかりです。

この日はチーム全体に信じられないようなミスが続発、失点を重ねた一方で、後半に関しては1点も奪えずに敗れました。

点差も開いており、先行きへの不安しか残らない結果ですが、4日後にはすぐ次の試合が待っています。


最前線の山田新が馬力を見せ、75分に先制点を決めましたが、その10分後に追い付かれてドローに終わりました。

前節から中2日のこの日、川崎がスタメンを一部入れ替えただけにとどめた一方で、福岡は大胆なターンオーバーを実行。アウェイチームはフレッシュな面々に襲い掛かられます。

事実、20分あたりまでは福岡の距離を詰める果敢な守備に苦しみ、前線に効果的なボールを届けられません。

それでも徐々に球離れを早くし、ピッチを広く使い出して流れを引き寄せていきます。

ようやく31分にチーム最初のシュートを遠野大弥が放ち、その後、脇坂泰斗の鋭いフリーキックから際どいチャンスになりかけるなど、攻めの形ができるようになりました。

後半頭からは、この日ベンチスタートだった家長昭博が入り、警告を受けて次節出場停止のエリソンが下がります。

55分に瀬古樹とゼ・ヒカルドが送り込まれ、4-2-3-1にシステムを変更。後半はあらためて仕切り直してきた福岡の守備に手こずりましたが、この交代から川崎の攻撃が加速していきました。

ただ、橘田健人のパスを受けた脇坂のポケットからのクロスを山田が流し、遠野が打ったシュートは枠を外れます。

対する福岡は少しずつ主力へと切り替え、70分には得点源であるシャハブ・ザヘディが、ウェリントンとの交代でピッチに登場しました。

ザヘディが出てきたことでホームチームのムードが変わり始めた中、相手のミスを逃さなかったのが山田でした。ボールを奪った後は単独で突き進み、松岡大起を振り切り、最後は冷静に切り返してニア上に蹴り込みました。

すぐにジェジエウも入って逃げ切りたい川崎でしたが、右サイドバックに移った佐々木旭が食らいつくも岩崎悠人にクロスを上げられ、上福元直人が触るも、弾いた先にいた紺野和也に決められます。85分のことでした。

浮上のために連勝を狙う川崎はバフェティンビ・ゴミスを投入。早速、家長のクロスにフリーで合わせますが、永石拓海に防がれました。またしても加入後初ゴールはお預けです。

アディショナルタイムはセカンドボールを多く拾って波状攻撃を仕掛けます。それでもボックスの中での最後の迫力が足りず、勝ち越しゴールを奪えません。

逆に福岡にカウンターを食らい、大南拓磨がザヘディに剥がされ、シュートを許すも上福元が触って難を逃れる場面がありました。

最後は瀬古のクロスを永石にキャッチされてタイムアップ。勝ち点1を分け合う結果となりました。

一時期の無得点が続く事態は回避して、得点を継続して取れるようになったものの、勝ち切るだけの力がまだまだ足りません。


前節、サンフレッチェ広島戦は2点どまりで引き分けましたが、今節は3ゴールを挙げ、先月はまったくなかった勝利を収めました。

オープニングシュートを遠野大弥が放ち、浦和のビルドアップには前線から西川周作までプレッシャーをかけに出るという、積極的なプレーでホームチームはスタートします。

一時的に浦和に主導権を明け渡すものの、上福元直人の好セーブや脇坂泰斗のブロックによって失点を回避しました。

18分、右サイド深い位置のスローインを起点に先制に成功します。瀬川祐輔が入れたボールをバフェティンビ・ゴミスが落とすと家長昭博がクロスを中央へ。遠野とアレクサンダー・ショルツが競り合ったこぼれを脇坂が押し込みました。チームにとっては多摩川クラシコ以来の先制点です。

その後、家長の決定機は渡邊凌磨がゴールライン手前で防ぎ、追加点とはなりません。

逆に川崎が構えた中で中島翔哉が視野の広さを見せ、大久保智明のゴールをお膳立てしました。前半は1-1の同点で終えます。

後半キックオフで川崎は、デザインされたかのような組み立てで左から攻めます。マルシーニョが倒されて得たフリーキックは、脇坂が蹴ってバーを叩きました。

いい流れのままに49分、中盤でゴミスが収めたのを合図に、橘田健人のパスを受けた佐々木旭がハーフスペースを持ち上がります。

この日もセンターバックでスタートした背番号5は、ゴールまで突き進んでフィニッシュ。セットプレーではない、意外な形で勝ち越します。

佐々木はこれまでのゲームでも決定機に絡むシーンが何度かありましたが、枠をとらえられずにいました。しかし、是が非でも勝ち点3の欲しいこの試合で、最終的に決勝点となるゴールを奪いました。

川崎としては逆転した1分後に追い付かれた前節を踏まえると、ここから安易に失点しないことが重要でした。コーナーキックのセカンドボールを拾った渡邊の強烈なシュートは、上福元が触り、ポストに当たって凌ぎます。

一進一退の攻防にあっても冷静な鬼木達監督は、終盤にジェジエウ、ゼ・ヒカルドを入れてディフェンスの強度を上げ、逃げ切りの形を整えます。

前がかりになる浦和の逆をついてカウンター主体に攻撃を変えた川崎。山内日向汰の不用意なファウルで与えた自陣ボックス手前のフリーキックの際には、引っ繰り返して浦和ゴールまで迫りました。

90+3分には山田新のポケットからのパスを家長が右足で蹴り込み、勝負を決める3点目を取りました。

難しい相手とのゲームで勝ち点3を獲得した川崎。まだまだ順位こそ上がりませんが、前節からのいい流れを継続できています。


ジェジエウがベンチに戻ってきましたが、今度はスタメンのはずだったチョン・ソンリョンがプレー困難となりました。そこで代わりに上福元直人がゴールを守り、突然の出番ながら再三のピンチを防いだ90分でした。

中盤に橘田健人、脇坂泰斗、遠野大弥を起用して4-3-3に戻してスタートした川崎。前半のはじめこそボールを握って動かせていましたが、次第に広島のペースに変わります。

いまだ無敗の広島は奪ってからの攻撃が確実で速く、川崎は最後まで手を焼きました。

リスタートを起点にホームチームが二度の決定機をつくったものの、上福元が決死の守備で凌ぎます。

それでも先制された場面は、佐々木翔のクロスに対して大橋祐紀に前に入られてしまいました。前半は1-0のままハーフタイムに入ります。

シュートを打つ機会は数回あったとはいえ、ボックスの中での働きが物足りなかったエリソンに代えて、後半頭からは小林悠が最前線に立ちます。

背番号11が期待にきっちり応えたのは65分のことでした。マルシーニョがファウルを受けて得たフリーキックで、脇坂の蹴ったボールをファーサイドで佐々木旭と塩谷司が争ったこぼれに反応。価値ある同点弾を決めました。

勢いに乗りたい川崎は、両サイドバックを下げてジェジエウと瀬古樹を投入。センターバックを務めていた佐々木旭を右サイドバックに、左サイドバックには橘田をコンバートします。

70分過ぎに小林が無念の負傷をしたものの、代わりに入った山田新が最初のプレーで勝ち越しゴールを奪いました。遠野の絶妙なミドルパスに対して大迫敬介が不完全なクリアをすると、家長昭博が佐々木翔とのフィジカル勝負を制してキープ。山田にラストパスを供給しました。

不屈の闘志を見せた直後、満田誠のバックスピンをかけたクロスから加藤陸次樹に同点にされてしまい、2-2に。ゲームはヒートアップしてオープンな戦いが繰り広げられます。

追い付かれたとはいえ、気落ちはしていない川崎は勝ち点3獲得への意欲を見せます。5試合ぶりの得点、それも複数得点がチームに力を与えました。

広島の攻撃には上福元を中心に懸命に応対します。終盤には家長の守備も光りました。

川崎最後のチャンスは上福元のロングキックからでした。山田が走って抜け出す格好になるも、相手の粘り強さにシュートが枠をとらえられません。

死力を尽くしたアウェイゲームは、引き分けに終わりました。10試合を消化して勝ち点はいまだ一桁ながら、得点の取り方を思い出せたことでわずかに光は差し込んでいます。次は川崎に戻って浦和レッズを迎えます。






このページのトップヘ