序盤にして過密日程の最中ということを考えると、ターンオーバーを行なっているとはいえ、アウェイで追い付かれてのドローはやむを得ない結果かもしれません。

試合は大半の時間で柏に押し込まれました。終始、両ウイングバックによるピッチの幅を生かした攻撃に手を焼きます。川崎は、前節の名古屋グランパス戦のように後半に盛り返して畳み掛けるには至りません。

前半は細谷真大のシュートを皮切りに、相手に立て続けに3回の決定機を与え、そのうち2回は山口瑠伊が防ぎ、3回目はポストに救われます。

川崎は後方からのロングボールを山田新が収められないシーンが多く、トップ下の脇坂泰斗が2本のシュートを放ったのみでハーフタイムを迎えます。

後半に入るとプレスの開始位置を再び高くし、前に出ていくことでゴールへの距離を縮めました。

50分、マルシーニョが相手のミスを逃さずにボールを奪って三浦颯太に渡し、三浦はボックス内に走ってきた脇坂に正確なクロスを供給します。脇坂はフリーで頭を合わせて先制しました。

リカルド・ロドリゲス監督はすぐに選手交代を行い、その際、右ウイングバック担当で出てきた久保藤次郎が同点弾のお膳立てをします。小泉佳穂にラストパスを送った久保には川崎の選手が誰も寄せなかったため、余裕を持って重要なパスを出させてしまいました。

川崎のリードはわずか7分でなくなります。

以降は、前半ほど相手のプレッシャーに苦しまされはしないものの、またしても柏に主導権を明け渡す格好となりました。

長谷部茂利監督は巻き返すべく、家長昭博、エリソン、宮城天といった前線の選手を続々投入。それでもボックスの中までは進めますが、肝心の最後の一振りができないまま、攻守交代する展開が続きます。幸い、柏にもビッグチャンスがなく、1-1のままスコアは動きません。

なお、家長と代わるまでプレーした伊藤達哉は、主に右サイドでアクセントになりました。マルシーニョのオフサイドのため取り消されたものの、ゴールネットを揺らす場面もありました。

川崎がかつて常備していた爆発力を発揮、維持するには、しばらく時間が必要となりそうです。