前半は互いに決定機が生まれないまま推移しましたが、ハーフタイム間近に飯野七聖が2枚目のイエローカードを提示されます。

神戸が大迫勇也のポストプレーを生かすだけでなく、得意とするダイナミックな攻撃をし始めた矢先のできごとでした。これを機に後半からゲームが大きく動きます。

数の上で優位に立った川崎は、ボールを頻繁に動かしていきました。家長昭博、脇坂泰斗、山田新と立て続けに枠内シュートを放ちますが、いずれも前川黛也に阻まれます。

それでも山田のシュートが止められて得たコーナーキックが先制点につながりました。脇坂のキックはファーサイドで待つ家長に届き、頭で合わせてゴールとなります。

今度は1点を追うアウェイチームが出てきます。嫌な位置でセットプレーを与えれば、追い付かれてしまいかねない状況でした。ところが今度はマテウス・トゥーレルが副審に向かってボールを蹴った行為で一発退場。この判定が妥当かどうかは疑問ですが、川崎にとっては相手より2人多い中でのゲームに変わりました。

点差はまだ「1」でしたが、これで楽に試合を進められます。ミドルゾーンでは神戸も機能的なプレスは難しいため、川崎が余裕を持ってキープできるのです。

71分には大迫を中盤でつぶしてからのチャンスを生かし、三浦颯太のクロスは山川哲史に当たるも、山田に届いて加点に成功しました。

リードを広げたところで鬼木達監督が動き、3枚代えを行います。4日後に敵地での多摩川クラシコを控えていることを考えると、もう少し早く交代を進めてもよさそうでしたが、78分までスタメンを引っ張りました。

85分には脇坂が中央を切り裂くパスを出し、受けた山田が強さを見せながらフィニッシュ。スコアを3-0にします。

アディショナルタイムにはリーグ戦では復帰戦となる車屋紳太郎が登場。佐々木旭に代わって左センターバックに入ります。

それと前後して終盤はジェアン・パトリッキにシュートを打たれはしたものの、失点することなくクリーンシートで終えました。

川崎は中断期間を挟んでの連勝となり、勢いの出てきた状態で、週末は味の素スタジアムに乗り込みます。