前節、北海道コンサドーレ札幌に快勝しただけに、非常に大事にしたい一戦でした。しかし、高井幸大のプロ初ゴールで先制しながら、終わってみれば5-2での大敗です。

連戦を考慮してか、ホームでハットトリックを達成したバフェティンビ・ゴミスはベンチ外。脇坂泰斗、ジェジエウはベンチスタートとなり、スタメンが一部入れ替わりました。

立ち上がりから川崎は鳥栖のハイラインの背後を執拗に狙います。序盤は特にマルシーニョを前方に走らせました。

13分には指揮官の先発起用に応え、瀬古樹の高精度のコーナーキックに高井が頭で合わせます。これまた待望の初ゴールです。

アウェイチームがリードしていた時間は、わずか13分で終わりを告げます。26分と37分に横山歩夢が連続得点。いずれも川崎の左サイドからパスを入れられ、ファーにいた横山にフィニッシュを許しました。

さらに44分、マルセロ・ヒアンに抜け出され、3-1となりますが、直後に山田が深い位置でつぶされても立ち上がり、家長昭博のゴールに結び付けます。

逆襲に出たい後半、高井の対応ミスでコーナーキックを与えると、混戦の中で原田亘に決められました。山田がクリアしきれずに詰められた格好です。

1点差であれ、2点差であれ、いずれにしても得点を取らないと始まらない状況で、鬼木達監督は60分を迎える前に交代を行います。ジェジエウと脇坂を送り込み、大南拓磨を右サイドバックに変えました。

対して鳥栖はすぐさま3バックにシステムを変更。早い段階で守備を厚くします。

川崎は圧倒的に攻め、ポケットまでは行けるものの、ボックスの中の人口密度が高く、効果的なシュートを放てません。出場停止明けのエリソンを入れて、山田と2トップを形成しても、事態は変わりません。

そうこうしているうちに、橘田健人が自陣でつぶされ、5失点目を喫します。残りは15分しかありません。懸命に攻撃を仕掛けはしますが、ゴールは遠くなるばかりです。

この日はチーム全体に信じられないようなミスが続発、失点を重ねた一方で、後半に関しては1点も奪えずに敗れました。

点差も開いており、先行きへの不安しか残らない結果ですが、4日後にはすぐ次の試合が待っています。