39分に山内日向汰が一本放つまで、川崎にはシュートがありませんでした。それだけでなく、ボックスに入ってのプレーもほとんど見られません。

この時にはすでに1点ビハインドでした。32分に敵陣深めの位置のリスタートからシンプルにつながれ、藤尾翔太に決められています。

序盤にチョン・ソンリョンが防いだ藤尾の決定機以降、町田ペースで試合が進んでいました。川崎はミドルゾーンではボールを動かせていたものの、そこから先への前進に苦労しました。

おまけに失点直後にジェジエウが無念の負傷交代となり、状況はますます厳しくなります。

ハーフタイム明けにはゼ・ヒカルドに代えて瀬古樹、山内に代えて遠野大弥が入ります。ゼ・ヒカルドはリーグ戦初出場でしたが、自陣でのボールロストで大きなピンチを招きました。

メンバー交代を行い、切り替えて臨みながら食らった後半早々の失点は、VARによりオフサイドの判定が下って救われます。

1点差のまま推移する中で、脇坂泰斗が2回ポケットを取りました。そこから鋭いボールが供給されるも、反応する味方がいません。

66分には過密日程を考慮する意味もあってか家長昭博が下がり、小林悠が入りました。小林は右ウイングをスタートポジションにしつつ、ゴール前にさかんに顔を出します。

そして、この交代が意味を持つ瞬間が訪れます。瀬川祐輔が中盤でボールを収め、中央を通したパスに小林が反応。止めに出た谷晃生に足をかけられます。このファウルで谷は退場。川崎は数的有利になりました。

町田はすかさず昌子源を入れて5バックに変更。対する川崎はしばらく様子を見た後、山田新を入れ、エリソンと小林の2トップにします。

右の山田も左の遠野もサイドではなく中央寄りに立ち、大外には両サイドバックが立って、6枚を前に置く形で町田の5バックに対抗しました。

数の上で優位に立つ川崎は、重心の低い町田相手に中盤で易々とボールを動かします。それでもゴールは遠く、再三得たコーナーキックも生かせません。

しかも決定機をほとんどつくれず、瀬古の枠をとらえたフィニッシュも力が伝わり切っていなかったため、谷の退場で入った福井光輝に難なく正面で取られました。

最低でも勝ち点1は欲しい展開ながら、最後までゴールが遠く、2試合続けて無得点に終わりました。いまだ思うように浮上できず、順位はまだシーズン序盤とはいえ、下から数える方が早い15位です。