FC東京戦、ジョホール・ダルル・タクジム戦と意外にも同じスタメンで勝ち切った川崎。この日は対湘南ということで、メンバーも一部入れ替えて3-5-2を選択しました。

ここで期待に応えたのが先発起用のレアンドロ・ダミアンでした。山根視来が蹴り返したボールを中盤で体を張ってキープ。そこから瀬古樹、脇坂泰斗を経由して、山田新のコースを狙った先制点につながりました。

さらにレアンドロ・ダミアンからのパスに走り込み、シュートを打とうとした瀬川祐輔が小野瀬康介のファウルを受けてPKを獲得。キッカーを背番号9が務めます。

一度は馬渡洋樹に完璧に止められたものの、蹴る前にゴールラインから馬渡の足が出ていたためやり直しになり、動きにくくなったところを逃さず決めました。待ちに待った今シーズン初ゴールです。

前半の終盤は自陣でのミスが立て続けに起き、ピンチになりかけるも大事には至らず、2点リードのまま試合を折り返します。

後半はマレーシア帰りの川崎の運動量が落ちると想定したであろう湘南が、選手を交代しながらギアを上げてきます。やがて杉岡大暉のサイドからのフリーキックがチョン・ソンリョンを襲いました。

リズムが悪い中、アウェイチームにアクシデントが発生します。車屋紳太郎がサイドでのコンタクトの際、左膝を負傷。ベンチに山村和也が不在だったこともあり、ピッチに立つ3センターバックのうち、中央の大南拓磨だけが本職のプレーヤーという事態に陥りました。

後方の屈強さが落ちたことも少なからず影響し、特にラスト10分は自陣で耐える時間が長くなりました。それでも代わって入ったバフェティンビ・ゴミスとマルシーニョが前線で仕事をして、湘南ゴールに迫ります。

ゴミスのシュートがきっかけで得たコーナーキックで、家長昭博のシュートがポストを叩く決定機も生まれました。

その後の我慢の時間を全員で乗り切って、川崎は0-2で勝利を収めます。20分で退いた佐々木旭も含め、再び最終ラインの負傷者が増えているのが気がかりですが、公式戦3連勝を飾りました。