試合を決定づける3失点目こそVAR判定やチョン・ソンリョンの再三のファインセーブによって阻止できましたが、攻撃ではほとんどいい形をつくれないまま完封負けを喫しました。

90分を通じてガンバがセンターバックまでプレスをかけることは決して多くなかったものの、川崎はずっとビルドアップの出口を探すのに苦労していました。

また川崎のミドルプレスの強度が早い段階で持続しなくなり、相手に流れるようなパスワークを許して失点を重ねます。

最初の失点は石毛秀樹のコーナーキックにダワンが合わせた形でしたが、このセットプレーにつながったのはホームチームの華麗な攻撃でした。

劣勢ながらギアを上げたいはずの川崎は、宮代大聖が果敢にミドルを放つも、相手のボックスに踏み込む回数が少ないまま時間が経過します。

しかし、ようやくクイックリスタートから宮代がポケットまで進んでクロスを入れるチャンスを生み出した後、ガンバのカウンターを止めるべく車屋紳太郎が石毛にファウルをして、2枚目のイエローカードをもらいました。残りはまだ30分ほどある中での退場です。

やむなく田邉秀斗が最終ラインに投入されるも、1人少ない状況で2点のビハインドを追い付けるような気配は感じられません。

マルシーニョという強力な左ウイングが負傷でおらず、またケガ明けのレアンドロ・ダミアンも強度の高いリーグ戦の出場時間は長くとれない模様で、川崎はそもそもの攻撃の迫力を欠いていました。

アウェイチームにとって悪いことはさらに起こります。田邉が終盤に負傷して無念の離脱となり、最後は9人での戦いを強いられたのです。こうなるとこの試合のみならず、次戦への不安も募ります。

後半のアディショナルタイムは8分ありましたが、ゴール前に放り込むボールは精度を欠いて、途中出場のレアンドロ・ダミアンには一向に届きません。

最後まで意地の1点さえ奪えないまま、ガンバにリーグ戦初勝利、勝ち点3を与えてしまいました。次はまだ公式戦で勝てていないホームに、2位の名古屋グランパスを迎えることとなります。