現実的な目標として、アウェイの北海道コンサドーレ札幌戦で消えかけた「三連覇」が再浮上してきました。一戦必勝の戦いの中に光が差し込みます。

中3日の連戦とはいえ今週末に試合はなく、次のヴィッセル神戸戦まで2週間以上あります。それだけに全員が余力を残さずに出し切るほど高い強度でプレーしました。山村和也、谷口彰悟も機を見て前に出て行きます。

攻撃面で際立っていたのは脇坂泰斗でした。サポーターの煽り方にまだ思い切りが足りない背番号14ですが、ボールを持ってのプレーには気迫がみなぎっていました。

目下、川崎の大きな得点源になっているコーナーキックで、この日も脇坂は正確なキックを繰り出します。9分には谷口の、22分には橘田健人のゴールの起点となりました。先制点のアシストは戦列復帰したチャナティップ・ソングラシンでした。

開始当初は京都のハイプレスをかいくぐるべく、縦への速さを意識した攻撃を主体にしながら、得点を重ねるごとに余裕も生まれ、徐々に慣れたピッチを存分に使った攻撃にシフトします。

後半、相手のシステム変更にも動じることなく、61分に3点目を奪いました。

右サイドでいつものように山根視来、脇坂、家長昭博が絡んで、一旦はロストしますが、最後は脇坂のクロスにマルシーニョが体を投げ出すようにして押し込みます。

この日はジョアン・シミッチが出場停止でマルシーニョとのホットラインはありませんでしたが、代わりに脇坂とマルシーニョの間に良好な関係が形成されました。得点シーン以外にも脇坂から効果的なパスが背番号23に届けられます。

その後、パウリーニョにゴールを許すも、丹野研太が荻原拓也のシュートを止める場面もあり、交代カードを切りながら危なげなく勝ち切りました。

朗報はまたも試合終了後に訪れます。首位の横浜F・マリノスが最下位のジュビロ磐田に敗れ、川崎との勝ち点差は2に縮まったのです。

得失点差を考慮すると、依然としてF・マリノスが残り2試合で勝ち点4を取れば、川崎が連勝しても優勝はできません。それでも強烈なプレッシャーをかけられる位置につけることができました。