数的不利にもかかわらず、是が非でも必要な勝ち点3のために得点を奪うべく谷口彰悟が持ち場を離れた中での失点でした。

瀬古樹と山根視来で守っていた中央に攻め込まれ、最後はキム・ゴンヒのパスを受けた小柏剛に決められてしまいます。右膝を痛めていたチョン・ソンリョンも止められません。

この試合は後半にアクシデントが続出します。センターバックを務めたジェジエウ、車屋紳太郎が相次いで負傷。しかし、ベンチに山村和也はいませんでした。

加えて途中から左サイドバックを担当した橘田健人が退場処分を受けるとともに、前述のチョン・ソンリョンの負傷がありました。この時点で交代枠は残っていません。丹野研太を起用しようにもできなかったのです。

日本代表の遠征でドイツから帰国したばかりの谷口、山根のベンチスタートは致し方ないとはいえ、結果的に両者を投入せざるを得なくなります。

まず1-1の状況でPK献上のファウルを犯した佐々木旭に代えて、後半頭から山根を投入。谷口はジェジエウの負傷を受けての交代でした。これで5枚の交代カードのうち2枚を切ることとなります。

谷口投入時に小林悠をジョアン・シミッチに代えて送り込んで2トップに変え、縦への速さを重視した攻めではなく、札幌のマンツーマンに苦しみながらも通常のリズムでプレーし始めたことは奏功しました。

流れは大きく変わります。脇坂泰斗のクロスを小林が頭で合わせたシュートは菅野孝憲に阻まれるも、こぼれ球に登里享平と知念慶が詰めました。ゴールラインを割ったか微妙な状況にVARが介入した末、知念のゴールが認められて2-2に追い付きます。

さらに69分、マルシーニョのパスを受けた小林が一時は勝ち越しとなる得点を挙げました。

鮮やかな逆転劇でこのまま勢いに乗りたかったのですが、耐え切れずに崩れていきます。知念を遠野大弥に代えて、中盤を厚くしつつ運動量を確保したはずが、先に触れた守備陣のアクシデントが続いたのです。

結果、今シーズン4度目の4失点に終わります。3点取っても勝てませんでした。

横浜F・マリノスとの勝ち点差は8に開くも、リーグ優勝の可能性はまだゼロではありません。しかし、AFCチャンピオンズリーグ本大会へのストレートインのため、2位を死守することが現実的な目標になりました。

残り4試合は満身創痍の状態でも戦い抜かなければなりません。