失うものの多い夜でした。
山根視来はイエローカードをもらい次戦の出場停止が決定、脇坂泰斗は深刻と思われる負傷で担架に乗ってピッチを去り、何より確実に取りたかった勝ち点2を逃しました。
ターンオーバーを行わずに臨んだ一戦でしたが、名古屋の出足は鋭く、コンパクトで密集した5-3-2の守備網も強固。川崎はビルドアップで苦しみ、アタッキングサードへの進入は容易ではありません。
それゆえ最初の決定機は41分まで待たなければなりませんでした。家長昭博の右からのダイレクトクロスを知念慶が流し、ボールの落下地点めがけて走っていた橘田健人がフリーでシュートを放ちました。ボールはクロスバーの上へと飛んでいきます。
後半になると、前半は中谷進之介や森下龍矢に進路を阻まれたマルシーニョが単独突破で名古屋ゴールに迫りました。最後のループシュートは浮いてしまい、またも先制のチャンスを逃します。
徐々に流れをつかんだ川崎は61分、前方に出て来たジェジエウからのクロスを知念が競り、落ちたボールをマルシーニョがシュート、そのこぼれを橘田が今度は確実に決めました。知念が飛んだ際、ボールが腕に当たったように見えましたがVARによる取り消しはなく、ゴールが認められます。
得点により勢いづく流れにはならず、名古屋に押し込まれる展開になりました。そしてコーナーキックのクリアボールを稲垣祥にダイレクトで合わせられ、同点に追い付かれてしまいます。
飲水タイムの前に足をつった知念に代えて小林悠、さらにマルシーニョを下げて遠野大弥を入れるなど、失点前から攻撃のさらなる活性化を促しにベンチが動きます。しかし、脇坂に代わって入った宮城天がサイドで積極的な仕掛けを試みるほかは、劇的な変化がほとんど起こりません。当然、勝ち越し点には程遠いまま時間だけが過ぎます。
週末のサンフレッチェ広島戦でスタメンを引っ張った影響も少なからずあったでしょう。動ける選手を続々と投入する名古屋とは対照的に、終盤は川崎の選手達の体の重さがより強く感じられました。結局、1-1のままタイムアップとなります。
とりわけこの試合に関しては、ミッドウィークで厳しいアウェイゲームだとしても勝って終えたかった一戦でした。触れなければならないそもそもの話として、延期になった理由を考えると、このタイミングで行われるべきゲームだったのかという疑問は消えません。だからこそ、延期開催の最終決定には従いながらも、そのもやもやを払拭するような爽快なプレーを期待しただけに悔やまれる結果となりました。
首位の横浜F・マリノスとは残り試合が同じ6試合で勝ち点差が5に開きました。あきらめず、果敢に挑んできた三連覇の可能性が再び遠ざかりつつあります。
山根視来はイエローカードをもらい次戦の出場停止が決定、脇坂泰斗は深刻と思われる負傷で担架に乗ってピッチを去り、何より確実に取りたかった勝ち点2を逃しました。
ターンオーバーを行わずに臨んだ一戦でしたが、名古屋の出足は鋭く、コンパクトで密集した5-3-2の守備網も強固。川崎はビルドアップで苦しみ、アタッキングサードへの進入は容易ではありません。
それゆえ最初の決定機は41分まで待たなければなりませんでした。家長昭博の右からのダイレクトクロスを知念慶が流し、ボールの落下地点めがけて走っていた橘田健人がフリーでシュートを放ちました。ボールはクロスバーの上へと飛んでいきます。
後半になると、前半は中谷進之介や森下龍矢に進路を阻まれたマルシーニョが単独突破で名古屋ゴールに迫りました。最後のループシュートは浮いてしまい、またも先制のチャンスを逃します。
徐々に流れをつかんだ川崎は61分、前方に出て来たジェジエウからのクロスを知念が競り、落ちたボールをマルシーニョがシュート、そのこぼれを橘田が今度は確実に決めました。知念が飛んだ際、ボールが腕に当たったように見えましたがVARによる取り消しはなく、ゴールが認められます。
得点により勢いづく流れにはならず、名古屋に押し込まれる展開になりました。そしてコーナーキックのクリアボールを稲垣祥にダイレクトで合わせられ、同点に追い付かれてしまいます。
飲水タイムの前に足をつった知念に代えて小林悠、さらにマルシーニョを下げて遠野大弥を入れるなど、失点前から攻撃のさらなる活性化を促しにベンチが動きます。しかし、脇坂に代わって入った宮城天がサイドで積極的な仕掛けを試みるほかは、劇的な変化がほとんど起こりません。当然、勝ち越し点には程遠いまま時間だけが過ぎます。
週末のサンフレッチェ広島戦でスタメンを引っ張った影響も少なからずあったでしょう。動ける選手を続々と投入する名古屋とは対照的に、終盤は川崎の選手達の体の重さがより強く感じられました。結局、1-1のままタイムアップとなります。
とりわけこの試合に関しては、ミッドウィークで厳しいアウェイゲームだとしても勝って終えたかった一戦でした。触れなければならないそもそもの話として、延期になった理由を考えると、このタイミングで行われるべきゲームだったのかという疑問は消えません。だからこそ、延期開催の最終決定には従いながらも、そのもやもやを払拭するような爽快なプレーを期待しただけに悔やまれる結果となりました。
首位の横浜F・マリノスとは残り試合が同じ6試合で勝ち点差が5に開きました。あきらめず、果敢に挑んできた三連覇の可能性が再び遠ざかりつつあります。