1981年5月27日、パルク・デ・プランスで行われたチャンピオンズカップ決勝は、リバプールが1-0でマドリーを下して幕を閉じました。それから41年が経ち、同じパリで、今度はスタッド・ドゥ・フランスを舞台にして両者がぶつかりました。
攻守にわたってアグレッシブさが売りのリバプールですが、この日は慎重な入りをしました。最終ラインのビルドアップにはカリム・ベンゼマらが規制をかけるものの、その後は構えるマドリーに対して、リバプールはミドルゾーンではゆったりとゲームを進めます。
守備においてはマドリーへの警戒心が非常に強く、正確なロングパスの供給源であるトニ・クロースには余裕を与えない守備を続けました。
15分過ぎにアタッキングサードでギアを上げ、モハメド・サラー、サディオ・マネが決定的なシュートを放つも、ティボー・クルトワに阻まれてしまいます。
ともに手堅いゲームが動いたのは、前半終了間際のダビド・アラバのロングボールがきっかけでした。このときはリバプールのゴール前でスクランブルが起こり、ベンゼマがネットを揺らしたものの、ベンゼマがオフサイドポジションにいたため、VARによって得点は認められません。
そこからハーフタイムを挟み、両者にゴールをうかがう積極性が出てきます。
59分、ルカ・モドリッチを止めにアンディ・ロバートソンが前に出て空いたスペースをフェデリコ・バルベルデに使われます。フィルジル・ファン・ダイクがサイドに飛び出すも、バルベルデのラストパスが繰り出されました。最後はトレント・アレクサンダー=アーノルドの背後にいたビニシウス・ジュニオールが冷静に合わせてマドリーが先制します。
先制後は攻めるリバプール、守るマドリーの構図がより明確になりました。エル・ブランコはクルトワの好セーブに応えるべく、フィールドプレーヤー達も体を張ってブロックします。
65分にディオゴ・ジョタが入った際には劇的な変化は生まれませんでしたが、ロベルト・フィルミーノが入った77分以降は明らかにリバプールの攻撃が活性化しました。
しかし、リードしているマドリーは80分以降にプレースピードを落として試合を締めにかかります。カルロ・アンチェロッティ監督は86分にようやく動いて、逃げ切りのための交代カードを切り始めました。
追うリバプールはファン・ダイクを前線に上げ、カウンターを食らうリスクを承知で攻めました。しかし最後までレッズが誇る両サイドバックが深い位置をとる場面はほとんどなく、チャンスはことごとくクルトワに阻まれました。
プレミアリーグ最終節まで優勝の可能性を残し、シーズン終盤まで四冠を目指せたリバプールはカラバオカップ、FAカップの二冠に終わります。シーズンを通してタフな戦いが続いたがゆえの疲労もあったかもしれません。
マドリーは勝負強さを見せて14回目の優勝を果たしました。ノックアウトステージではパリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティと今世紀に入って強大な力をつけてきた勢力を劇的な形でなぎ倒し、ファイナルは自分達のペースに相手を引き込んでの勝利でした。
エル・ブランコは41年前のファイナルを最後に、以降の決勝では一度も負けていません。チャンピオンズリーグに名称を変えてからは今回を含めて8回、ビッグイヤーを掲げています。
攻守にわたってアグレッシブさが売りのリバプールですが、この日は慎重な入りをしました。最終ラインのビルドアップにはカリム・ベンゼマらが規制をかけるものの、その後は構えるマドリーに対して、リバプールはミドルゾーンではゆったりとゲームを進めます。
守備においてはマドリーへの警戒心が非常に強く、正確なロングパスの供給源であるトニ・クロースには余裕を与えない守備を続けました。
15分過ぎにアタッキングサードでギアを上げ、モハメド・サラー、サディオ・マネが決定的なシュートを放つも、ティボー・クルトワに阻まれてしまいます。
ともに手堅いゲームが動いたのは、前半終了間際のダビド・アラバのロングボールがきっかけでした。このときはリバプールのゴール前でスクランブルが起こり、ベンゼマがネットを揺らしたものの、ベンゼマがオフサイドポジションにいたため、VARによって得点は認められません。
そこからハーフタイムを挟み、両者にゴールをうかがう積極性が出てきます。
59分、ルカ・モドリッチを止めにアンディ・ロバートソンが前に出て空いたスペースをフェデリコ・バルベルデに使われます。フィルジル・ファン・ダイクがサイドに飛び出すも、バルベルデのラストパスが繰り出されました。最後はトレント・アレクサンダー=アーノルドの背後にいたビニシウス・ジュニオールが冷静に合わせてマドリーが先制します。
先制後は攻めるリバプール、守るマドリーの構図がより明確になりました。エル・ブランコはクルトワの好セーブに応えるべく、フィールドプレーヤー達も体を張ってブロックします。
65分にディオゴ・ジョタが入った際には劇的な変化は生まれませんでしたが、ロベルト・フィルミーノが入った77分以降は明らかにリバプールの攻撃が活性化しました。
しかし、リードしているマドリーは80分以降にプレースピードを落として試合を締めにかかります。カルロ・アンチェロッティ監督は86分にようやく動いて、逃げ切りのための交代カードを切り始めました。
追うリバプールはファン・ダイクを前線に上げ、カウンターを食らうリスクを承知で攻めました。しかし最後までレッズが誇る両サイドバックが深い位置をとる場面はほとんどなく、チャンスはことごとくクルトワに阻まれました。
プレミアリーグ最終節まで優勝の可能性を残し、シーズン終盤まで四冠を目指せたリバプールはカラバオカップ、FAカップの二冠に終わります。シーズンを通してタフな戦いが続いたがゆえの疲労もあったかもしれません。
マドリーは勝負強さを見せて14回目の優勝を果たしました。ノックアウトステージではパリ・サンジェルマン、チェルシー、マンチェスター・シティと今世紀に入って強大な力をつけてきた勢力を劇的な形でなぎ倒し、ファイナルは自分達のペースに相手を引き込んでの勝利でした。
エル・ブランコは41年前のファイナルを最後に、以降の決勝では一度も負けていません。チャンピオンズリーグに名称を変えてからは今回を含めて8回、ビッグイヤーを掲げています。