アビスパ福岡戦から中3日で迎えたアウェイゲームで、鬼木達監督はスタメンのみならずベンチメンバーもそのときと同じ18人を選びました。

再びブロックを敷いた相手との戦いとなりましたが、福岡戦とは違って序盤からシュートは打てていました。惜しい場面もあり、レアンドロ・ダミアンのシュートはクロスバーを叩き、脇坂泰斗のシュートも相手に阻まれます。

また、ノエビアスタジアム神戸のピッチに足を滑らせる選手が続出するという、ここ数回の対戦で起こっていたトラブルにも見舞われることなく、普段通りのプレーを披露します。

ただ、アンドレス・イニエスタの味方を絡めた突破には翻弄され、ボールを狩り取る能力に長けた橘田健人も止められません。前半はスコアレスで終わります。

後半は立ち上がりにアクシデントとミスによってピンチを迎えました。橘田の触ったボールが汰木康也の前にこぼれてシュートを打たれたり、谷口彰悟の浮き球のパスが汰木にカットされてカウンターを食らったりします。いずれもシュートが枠を外れて難を逃れました。

悪い流れを変えるべく、ベンチが動いたのは63分。遠野大弥とレアンドロ・ダミアンを下げて、ジョアン・シミッチと知念慶を投入。4-2-3-1にシステムを変えます。

本格的に試合の流れに変化が起こったのは、イニエスタが下がった73分以降でした。川崎がボールを失った後の脅威が弱まり、精神的な余裕が生まれます。落ち着いてボールを動かせるようになりました。

その後、小林悠が入り、家長昭博を右サイドに残した4-4-2に形を変えて前線を厚くします。

それでも守備を固める神戸相手にシュートコースが見つけられず、あと一歩が遠い状況が続きました。小林悠を右、家長をトップ下に据えた4-2-3-1に変えても変わりません。

時間が刻一刻とすぎる中、佐々木旭のクロスを受けた山根視来が強引にシュートを打ってコーナーキックを獲得。最後のセットプレーを小塚和季が蹴り、谷口が飛び込んでゴールネットを揺さぶります。土壇場で待望の先制点です。

最後まで粘り強く、あきらめずに戦い抜いた姿勢が実りました。劇的勝利を収めて首位に浮上です。