オーストラリアとの大一番とはいえ、日本にとっては引き分けでも問題のない一戦でした。それでも84分に投入された三笘薫が2ゴールを挙げて、この試合でワールドカップ出場を決めました。
酒井宏樹の負傷があってスタメン起用された山根視来のパスが開始早々、南野拓実に通ってシュートにつながり、幸先のいいスタートを切りました。以降は大迫勇也不在で9番のポジションを任された浅野拓磨を走らせるやり方を貫き、オーストラリアのディフェンスを間延びさせます。
結果、ハイプレスのない中でミドルゾーンにスペースが生まれやすくなり、比較的楽に攻められました。ただ、南野が中央に入って盛んにシュートを放つも決まりません。一方、攻め込める裏返しでカウンターを食らいやすくもなりました。
失点を恐れて激しく出てこなかったオーストラリアの中で日本の脅威になったのは、アイディン・フルスティッチの左足でした。強烈なキックには何度も脅かされます。それでも最後の精度を欠いていたため、失点には結び付きません。
もう一つの脅威はセットプレーです。マーティン・ボイルのコーナーキックから山根のオウンゴールかと思われたシーンは、トレント・セインズベリーの権田修一に対するファウルがあったために大事には至りません。
森保一監督は64分に動きます。いつものように長友佑都に代えて中山雄太を入れるだけでなく、同時に浅野を下げて上田綺世を送り込みました。上田はコンディションのよさを感じさせ、きわどいシュートを放ちます。
時間の経過とともに日本優勢になりながらも、決定力を欠いたまま推移しました。0-0の状況で無理をして得点を狙いに行く必要がありませんでしたので、アウェイチームからは多少の余裕を感じられました。
三笘が原口元気とともにピッチに入ったのは、そんな展開で終盤に突入した頃でした。
5分後、ゲームが動きます。右サイドで山根が守田英正とのコンビネーションで抜け出し、ライン手前で懸命にマイナスのクロスを入れると、素早く反応した三笘がフィニッシュ。相手を追い詰める1点を奪います。
残り4分のアディショナルタイムはうまく相手をいなして逃げ切ればよかったのですが、90+4分、三笘は左サイドで時間を使ってキープすると見せかけて得意のドリブルを始めます。川崎フロンターレ時代から幾度となく見せてきたプレーです。
ペナルティボックスに入ると、相手はファウルを恐れて強く当たりに行けなくなり、三笘はそのままシュートまでつなげます。マシュー・ライアンはボールに触れることはできましたが、その威力に負けてしまいます。日本の勝利を確実にする、オーストラリアの希望を打ち砕く一撃が決まりました。
試合はそのままタイムアップ。序盤のオマーン戦、サウジアラビア戦を落として一時は絶望の淵に立たされた日本が、6連勝で7大会連続となるワールドカップ出場を果たしました。
酒井宏樹の負傷があってスタメン起用された山根視来のパスが開始早々、南野拓実に通ってシュートにつながり、幸先のいいスタートを切りました。以降は大迫勇也不在で9番のポジションを任された浅野拓磨を走らせるやり方を貫き、オーストラリアのディフェンスを間延びさせます。
結果、ハイプレスのない中でミドルゾーンにスペースが生まれやすくなり、比較的楽に攻められました。ただ、南野が中央に入って盛んにシュートを放つも決まりません。一方、攻め込める裏返しでカウンターを食らいやすくもなりました。
失点を恐れて激しく出てこなかったオーストラリアの中で日本の脅威になったのは、アイディン・フルスティッチの左足でした。強烈なキックには何度も脅かされます。それでも最後の精度を欠いていたため、失点には結び付きません。
もう一つの脅威はセットプレーです。マーティン・ボイルのコーナーキックから山根のオウンゴールかと思われたシーンは、トレント・セインズベリーの権田修一に対するファウルがあったために大事には至りません。
森保一監督は64分に動きます。いつものように長友佑都に代えて中山雄太を入れるだけでなく、同時に浅野を下げて上田綺世を送り込みました。上田はコンディションのよさを感じさせ、きわどいシュートを放ちます。
時間の経過とともに日本優勢になりながらも、決定力を欠いたまま推移しました。0-0の状況で無理をして得点を狙いに行く必要がありませんでしたので、アウェイチームからは多少の余裕を感じられました。
三笘が原口元気とともにピッチに入ったのは、そんな展開で終盤に突入した頃でした。
5分後、ゲームが動きます。右サイドで山根が守田英正とのコンビネーションで抜け出し、ライン手前で懸命にマイナスのクロスを入れると、素早く反応した三笘がフィニッシュ。相手を追い詰める1点を奪います。
残り4分のアディショナルタイムはうまく相手をいなして逃げ切ればよかったのですが、90+4分、三笘は左サイドで時間を使ってキープすると見せかけて得意のドリブルを始めます。川崎フロンターレ時代から幾度となく見せてきたプレーです。
ペナルティボックスに入ると、相手はファウルを恐れて強く当たりに行けなくなり、三笘はそのままシュートまでつなげます。マシュー・ライアンはボールに触れることはできましたが、その威力に負けてしまいます。日本の勝利を確実にする、オーストラリアの希望を打ち砕く一撃が決まりました。
試合はそのままタイムアップ。序盤のオマーン戦、サウジアラビア戦を落として一時は絶望の淵に立たされた日本が、6連勝で7大会連続となるワールドカップ出場を果たしました。