橘田健人の戦列復帰は川崎にとって大きなものでした。すばらしい機動力を誇る23歳は頼もしさを増しており、今や攻守両面でチームに欠かせません。

先制の場面も相手最終ラインと駆け引きをした橘田の抜け出しが功を奏し、そのクロスから高丘陽平の目の前でボールを軽く叩き付けた家長昭博のゴールに結び付きました。

それでも虎の子の1点を守った開幕戦のように勝ち切ることはできませんでした。チャナティップ・ソングラシンが負傷して一時的にピッチを離れた57分、セーフティに凌ぎたい場面にもかかわらずハイボールを入れられて登里享平に競り勝ったエウベルに同点とされます。

流れは完全に変わり、かさにかかったホームチームにわずか1分後に試合を引っ繰り返されてしまいました。川崎としては前半の猛攻を堪えただけに悔しい展開となります。

鬼木達監督はすぐさま3枚替えを行い、前線の活性化を図ります。昨シーズンの最終節、前回対戦で機能した大島僚太と知念慶、そして遠野大弥が入りました。

ところが直後の64分、エウベルのミドルシュートがブロックに飛んだ橘田に当たってゴールネットを揺さぶりました。これには名手チョン・ソンリョンも反応できません。

73分に山根視来のクロスに左から中央に入って飛び込んだ知念が頭で合わせて追撃の1点を奪うも、仲川輝人のゴラッソが決まり再び2点ビハインドになります。

その後、遠野のコーナーキックからフリーのレアンドロ・ダミアンが決めたかに思われましたが、VARにより高丘に対する佐々木旭のファウルが認められ取り消されます。試合はそのまま4-2で終わりました。

崩壊、とまではいかないものの、走力で川崎を上回るF・マリノスにほとんどの時間で圧倒され、早くも厳しい現実を突き付けられる結果となりました。

馬力とパワーを持った長期離脱中のジェジエウがいつ万全な状態で戻れるかは不明ながら、昨シーズンからのメンバーは概ね揃っているだけに三連覇の難しさを感じます。