優勝から中3日、固定していたメンバーを大幅に入れ替えて試合に臨みましたが、前半のうちに3点を奪われ今シーズン2敗目を喫しました。

左サイドバックを任された旗手怜央は、立ち上がりからイージーなミスを連発。積極的な守備から入った鳥栖は、安定感を欠くこのサイドを突いて攻めてきました。

川崎は左サイドで対峙するウイングバックの飯野七聖に絶妙なラストパスを2本入れられ失点。さらに山村和也のハンドをとられたシーンも旗手のサイドを狙われての結末でした。

前にいるマルシーニョは自陣に下がって強度の高い守備を見せるタイプではなく、川崎の左サイドは後半に向けて最大の修正ポイントとなります。

鬼木達監督は首を痛めた脇坂泰斗を下げて登里享平を投入するだけでなく、マルシーニョを右サイドに移しました。左の手当てを行うと同時に3バックにシステムを変更。アンカーに前半すばらしい配球を披露した大島僚太を据えて、運動量豊富な橘田健人とポジションを入れ替えます。

1人の交代でガラリと変えた川崎。一時的にハーフコートゲームにするまで攻め込みはしましたが、慣れないシステムゆえかゴールを奪うという点では効果的には機能しません。55分に家長昭博とレアンドロ・ダミアンを送り込んでも決定機をつくれませんでした。

60分を超えたところで大島に代わって入ったジェジエウが直後に負傷するアクシデントもあり、非常に苦しい展開となります。結局、やり慣れた4-3-3に形を戻しました。

この日は終始ボックスの中まで進入できるものの、肝心のフィニッシュの精度を欠いていました。90+1分にようやくレアンドロ・ダミアンがゴールを決めますが、フリーキックのセカンドボールを狙った旗手のシュートはポストに阻まれ、8分あったアディショナルタイムにさらなる得点は生まれませんでした。

すでに優勝が決まっているため難しい状況ではありますが、王者らしい戦いを見せるべくインターナショナルマッチウィークで再び気持ちを切り替え、残り3戦に臨みたいところです。