一瞬、まさに一瞬でした。
スペインのスローインからのリスタートということもあって油断したのか、マルコ・アセンシオに左足でシュートを打てる時間とスペースを与えてしまったのです。ラファ・ミルの決定的なシュートを二度にわたって阻んだ谷晃生も届かないコースにボールは飛んでいき、ゴールネットを揺さぶりました。
吉田麻也とミケル・メリノの交錯であわやPKかというシーンも、VARによって正当なタックルと認められるなど、日本はギリギリのところでピンチを凌いできました。それでも及びませんでした。
スペインは有観客での壮行試合となったキリンチャレンジカップの対戦時とは明らかに違う、強い圧力をかけてきました。パススピードも速く、中盤をあっという間に切り裂かれたシーンは一度や二度ではありません。
それゆえ日本はサイドアタッカーに中央から流れた久保建英を絡めたカウンターに活路を見出すほかなく、30分過ぎまではそうした攻撃すら形になりませんでした。
加えて前半は日本陣内でのビルドアップ時に簡単に相手にボールを取られる場面が目立ち、冨安健洋の出場停止による不在を嘆かざるを得ませんでした。
時間が経つにつれて日本のミスは改善されてきたものの、最後の相手ボックス内での仕事を120分間ほとんどさせてもらえません。延長後半に相馬勇紀が倒されて得たフリーキックでスクランブルを発生させても、ウナイ・シモンのところまでボールが届かなかったのです。それだけスペインの体を張ったコースを切る守備が申し分なかったということです。
最大の絶好機になりかけた後半アディショナルタイムの堂安律のカウンターは、警告を辞さないマルティン・スビメンディにユニフォームを引っ張られて止められています。
攻撃で効果的な役割を果たしていた堂安と久保は、延長開始時にフレッシュな前田大然、三好康児と代わりました。堂安はこれまでも終盤でベンチに下がっていましたが、久保はリードをしていた3戦目のフランス戦以外ではフル出場を果たしていただけにこの決断は意外でした。
リードされて残り時間が少なくなってからは橋岡大樹を最終ラインに入れて、吉田を最前線に置いたパワープレーを試みます。結果的に吉田がファーストディフェンダーとしてプレスをかけにいかなければならず、苦しい状況は変わりませんでした。
それでもボールキープに長けたスペインから必死でボールを奪い、コーナーキックを獲得するも実らず、金メダルへの道は閉ざされてしまいます。日本はモチベーションの維持が難しいとされる3位決定戦に回ることとなりました。単なる順位づけではない、オリンピックならではのブロンズメダルマッチ、ということで切り替えができるかどうかが問われます。
スペインのスローインからのリスタートということもあって油断したのか、マルコ・アセンシオに左足でシュートを打てる時間とスペースを与えてしまったのです。ラファ・ミルの決定的なシュートを二度にわたって阻んだ谷晃生も届かないコースにボールは飛んでいき、ゴールネットを揺さぶりました。
吉田麻也とミケル・メリノの交錯であわやPKかというシーンも、VARによって正当なタックルと認められるなど、日本はギリギリのところでピンチを凌いできました。それでも及びませんでした。
スペインは有観客での壮行試合となったキリンチャレンジカップの対戦時とは明らかに違う、強い圧力をかけてきました。パススピードも速く、中盤をあっという間に切り裂かれたシーンは一度や二度ではありません。
それゆえ日本はサイドアタッカーに中央から流れた久保建英を絡めたカウンターに活路を見出すほかなく、30分過ぎまではそうした攻撃すら形になりませんでした。
加えて前半は日本陣内でのビルドアップ時に簡単に相手にボールを取られる場面が目立ち、冨安健洋の出場停止による不在を嘆かざるを得ませんでした。
時間が経つにつれて日本のミスは改善されてきたものの、最後の相手ボックス内での仕事を120分間ほとんどさせてもらえません。延長後半に相馬勇紀が倒されて得たフリーキックでスクランブルを発生させても、ウナイ・シモンのところまでボールが届かなかったのです。それだけスペインの体を張ったコースを切る守備が申し分なかったということです。
最大の絶好機になりかけた後半アディショナルタイムの堂安律のカウンターは、警告を辞さないマルティン・スビメンディにユニフォームを引っ張られて止められています。
攻撃で効果的な役割を果たしていた堂安と久保は、延長開始時にフレッシュな前田大然、三好康児と代わりました。堂安はこれまでも終盤でベンチに下がっていましたが、久保はリードをしていた3戦目のフランス戦以外ではフル出場を果たしていただけにこの決断は意外でした。
リードされて残り時間が少なくなってからは橋岡大樹を最終ラインに入れて、吉田を最前線に置いたパワープレーを試みます。結果的に吉田がファーストディフェンダーとしてプレスをかけにいかなければならず、苦しい状況は変わりませんでした。
それでもボールキープに長けたスペインから必死でボールを奪い、コーナーキックを獲得するも実らず、金メダルへの道は閉ざされてしまいます。日本はモチベーションの維持が難しいとされる3位決定戦に回ることとなりました。単なる順位づけではない、オリンピックならではのブロンズメダルマッチ、ということで切り替えができるかどうかが問われます。