グループステージが約2週間で6試合を戦う短期決戦であることを考えると、どんなアクシデントが起こるかはわからないため、チームの総力を結集して臨まなければ乗り切れません。それだけに谷口彰悟をセンターバックではなくアンカーに起用しつつ、先発を6人入れ替えたこの試合の勝利は非常に大きいと言えます。

大勝を呼び込んだのは早い時間の先制点でした。7分、旗手怜央のサイドチェンジから遠野大弥、長谷川竜也と渡ってゴールネットを揺さぶりました。直後には橘田健人が追加点を奪います。

得点を重ねることで試合を難しくすることなく進めることができました。前半だけで3点にリードを広げ、ハーフタイム明けも59分までに4ゴールを挙げます。左膝の負傷で退いた小林悠に代わって最前線を任された知念慶は、PKと流れの中からの両方で得点を記録しました。

残り30分間でさらなる得点は取れなかったものの、5点リードした段階で鬼木達監督が投入したイサカ・ゼイン、神谷凱士の両サイドバックがまずまずの働きを見せるなど、チームの総合力強化につながりました。また負傷明けの大島僚太にも15分程度のプレータイムが与えられました。

余裕のある試合運びができ、センターバックのジェジエウ、そして家長昭博、レアンドロ・ダミアン、三笘薫の3トップは休養が与えられる結果となりました。

この試合の前に大邱FCがユナイテッド・シティFCに同じく7-0で勝利したことからも、グループ突破の鍵になるのは第5節の大邱との直接対決になりそうですが、そこに向かってチーム状態をどう持っていくかが重要になります。その意味でも今日のメンバーによる勝利は価値のあるものでした。