新たな連戦のスタートとなるこの試合は、1点ずつ地道に積み上げて勝ち点3を獲得しました。

横浜FCの最終ラインは比較的高く、川崎の選手がたびたびオフサイドにかかりましたが、三笘薫や登里享平が相手陣内の深い位置まで進入を試みてラインを下げにかかります。

そうした中で田中碧が縦に鋭く刺したボールを家長昭博が落とし、三笘がドリブルを始めてファウルをもらいます。これで得たPKを家長が冷静に沈めました。飲水タイム前に先制できたことでチームは落ち着きます。

28分にはレアンドロ・ダミアンの激しい追い込みをきっかけにしてボールを奪い、三笘が生かしたボールを田中がキープしてペナルティアークから蹴り込みます。川崎の本領が発揮され、田中は待望の今シーズン初ゴールをマークしました。

そのまま危なげなく前半を終えると、後半立ち上がりには田中の中盤での力強い突破を起点に山根視来とのコンビネーションで横浜FC守備陣を混乱させ、最後は山根のクロスに三笘が合わせてリードを3点に広げます。ドリブルで魅せることよりも得点に貪欲な背番号18が4戦連発という結果を残しました。

スコア、そして試合展開からしてベンチが早めに動いても問題なさそうな状況でした。実際、鬼木達監督は60分を目処としてベンチに復帰した脇坂泰斗、そして先日J1通算300試合出場を果たした小林悠の投入準備を進めます。

2人の投入は谷口彰悟に競り勝ったクレーベにゴールを喫した後になりましたが、旗手怜央とレアンドロ・ダミアンに代わって残り30分の中盤から前線の活性化を託されます。

順当な交代策に見えたものの、川崎は失点前後からプレーに精彩を欠き始めました。逆に横浜FCはクレーベ狙いのクロスという明確な攻め手を見出し、果敢に攻めてきます。川崎はクロスの出しどころをうまくつぶせずにいました。

幸いそれ以上の失点は許さずに終わりますが、78分に遠野大弥、長谷川竜也が入っても劇的な変化は訪れなかったため、無敗を続ける首位チームにしては無難な戦いになってしまいました。11日後にアウェイで再戦が予定されている点を考えるとあまり望ましい内容ではありません。

主力の戦線離脱が多くはないだけに、もう少しゴールをとは言わないまでもチャンスをつくることはできたのではないかというゲームでした。