以前の日程では7月11日に予定されていたこの試合ですが、AFCチャンピオンズリーグのさらなる日程変更に伴い、早くも実現することとなりました。

川崎は中10日の恩恵を受けてか、ジョアン・シミッチ、旗手怜央が戦列に復帰を果たし、小林悠の不在は気になるものの十分な態勢を整えて決戦に臨みました。

勝因はやはり名古屋が攻撃の持ち味を発揮する前、わずか10分の間に得点を重ねたことでしょう。特に2点目の奪い方が印象的でした。

一度はコーナーキックがうまくいかずにやり直しになり、旗手がチョン・ソンリョンにボールを戻し、リセットされたかに思われた川崎の攻撃は再び加速します。チョン・ソンリョンが大きく蹴ったボールは、キッカーを務めていたため右サイドに流れていた田中碧に渡ったのです。

フリーで受けた田中のクロスは弾かれますが、クリアボールを登里享平が拾って家長昭博へ。家長の得意とする相手センターバックを外したファーサイドへのクロスがレアンドロ・ダミアンに正確に合いました。背番号9の豪快なヘッドがゴールネットを揺さぶります。

直近のサンフレッチェ広島戦では前半圧倒的に押し込みながら、2点目が取れずに後半追い付かれただけに、いい流れの時間帯に追加点を奪えたことで試合を優位に進めることができました。

もちろん前半の飲水タイム直前に田中のコーナーキックからレアンドロ・ダミアンがゴールを決めたこともこの試合を決定づける要素にはなりました。

飲水タイム後、マッシモ・フィッカデンティ監督がいない名古屋ベンチは30分に選手交代を行い、米本拓司をアンカーにした4-3-3に並びを変更。そこからホームチームが徐々にペースを取り戻しました。

逆に川崎はノルマとも言える3ゴールを挙げたことでペースが落ちます。それでも後半立ち上がりのマテウスのスルーパスに抜け出した柿谷曜一朗のシュートをチョン・ソンリョンが左腕で防ぐなど、集中は一向に切れていませんでした。

五分五分の戦いが続き、名古屋の選手の心を完全に折るには、84分の遠野大弥の強烈な一撃まで待たなければなりませんでした。とはいえ、最後まで無難な試合運びをして完封勝利を収めました。

5日後に等々力陸上競技場で再戦するというリーグ戦では珍しいスケジュールになりますが、非常にいい形で次の試合を迎えることができます。