試合を決める分岐点になったのは、57分の田代雅也の退場でした。田中碧からの浮き球を処理して走るレアンドロ・ダミアンを強引に止めたことでレッドカードを提示されました。これにより数的有利となった川崎は得点を奪い、勝ち点3を獲得します。

前半はレアンドロ・ダミアン、小林悠、田中が絡んでのビッグチャンスが、ゴールライン手前で松岡大起にブロックされるなど、鳥栖の守りに手を焼きました。それだけに相手が1枚少なくなったことが大きく影響しました。

61分に金明輝監督が3人同時交代を行い、後方に明確に重心を置いた5-3-1にしたことで、鳥栖は中盤の3人ではピッチの横幅をフォローしきれず、川崎はミドルゾーンで容易にボールを動かせるようになります。

そして鳥栖が動いた直後にインサイドハーフに入った遠野大弥が貴重な決勝点を決めます。ジョアン・シミッチのパスをレアンドロ・ダミアンがフリックしたボールに対してのエドゥアルドと飯野七聖のコミュニケーションミスがあったシーンではありますが、遠野が最後までボールを見て、あきらめなかったことでゴールは生まれました。

失点後の鳥栖はそれでも勝ち点を奪うべく中盤のバランスの悪さを改善して、前線に人数をかける形にシフトします。ただ、スコアの上でも優位に立った川崎は無理に攻めることなく、落ち着いて時計の針を進めました。

80分に登場した家長昭博に訪れた二度の決定機は朴一圭に阻まれ、2点目こそ奪えませんでしたが見事に逃げ切りに成功。川崎はJ1通算300勝を達成しました。

200勝を達成したのが5年前。その頃はまだトップカテゴリーでのタイトルの味を知りませんでした。そこから翌年のリーグ制覇を経て、今に至るまで100の勝ち星を積み重ねてきました。

301勝目をかけた次戦は、激戦必至のアウェイでの多摩川クラシコです。