昼間の試合で2位の名古屋グランパスがFC東京と引き分けに終わり、1試合消化試合数の多い川崎としては勝ち点差を広げたいところでしたが、川崎対策を施してきた大分にきっちり勝利を収めました。

この試合で奮起したのは三笘薫です。U-24日本代表では持ち味を存分に発揮するには至らず、特に右サイドバックのエルナン・デラフエンテとの1対1に苦しみました。その経験が発奮材料となり、この日は得点への高い意欲を見せました。

先制点は脇坂泰斗のフリーキックのセカンドボールに素早く反応。冷静にボールをピッチに叩き付けてゴールネットに到達させました。これでセレッソ大阪戦以来6試合ぶりの得点を記録すると、66分には高い位置からのプレッシャーで小林裕紀からボールを奪い、レアンドロ・ダミアンに譲ることなくアウトサイドでゴールを決めます。

一方、登里享平の復帰によってインサイドハーフでの先発となった旗手怜央は、左サイドバックで積み重ねた実戦経験が活き、前線で積極的に攻撃に関与します。また登里の上がった後のスペースを埋める動きも以前にも増して的確でした。

勝利を手繰り寄せたのは若手の働きだけではありません。例によって激しいプレスをかけるレアンドロ・ダミアンは相手GKのみならず、セントラルMFの下田北斗からもボールを奪いに走りました。昨シーズンまでのチームメイトはビルドアップ時に絶妙なポジションをとっていましたが、その動きを鈍らせました。

また、守護神のチョン・ソンリョン不在の中、丹野研太を最後尾に配し、その前の山根視来、ジェジエウ、谷口彰悟、登里の安定したプレーで失点を許しません。後半、ボックスを固めた際に少し下がった位置からシュートを狙われますが、危険を察知して体を張り、ピンチを防ぎます。

攻撃ではレンジの長いパスで局面を大きく変えるプレーはさほど見られませんでしたが、チームが一丸となって勝利のため、クリーンシートのために動き続けました。

今月半ばまで多摩川クラシコを含む5連戦となる中、まずは幸先いいリスタートを切りました。