4日前のヴィッセル神戸戦での消耗、それも最後の最後で追い付かれたというダメージの大きさゆえか、前半の川崎は動きが重く感じられました。10分にハイプレスから山根視来のミドルで西川周作を襲いはしたもののそこからが続きません。

この日は右に小林悠、左に長谷川竜也と両ウイングのキャラクターを変えて臨みましたが、ビルドアップから浦和の4-4-2のブロックを攻略する糸口が見つからないまま時間が流れていきます。

それでも39分、小林、山根、脇坂泰斗、そしてレアンドロ・ダミアンが絡んで右サイドを崩して小林のクロスまでつなげたことで感覚を取り戻すと、42分には山根のクロスに小林が合わせて先制します。ウイングながら、相手ゴール付近ではストライカーとして中央に陣取る小林を生かした得点です。

流れをつかんだ川崎は、ハーフタイムを経ても切れることなく圧巻のゴールラッシュを披露します。

49分、直前に危険なミスパスをしてしまったジェジエウのボール奪取を起点に、最後は小林のクロスを胸で受けたレアンドロ・ダミアンの得意とするアクロバティックなボレーが決まりました。

この追加点を皮切りに、2分後には旗手怜央が決めます。ハーフスペースを切り裂くアシストをマークしたのは、神戸戦から基本の立ち位置にとどまらず広範囲を動くようになったジョアン・シミッチでした。さらに今度はレアンドロ・ダミアンから小林という逆の流れで4点目を奪います。

とどめは67分、混戦のあと、脇坂が大久保智明からボールを奪うと、素早く左足を振り抜きます。川崎らしい、攻守の切り替えの早さを体現したシーンでした。

大量リードして試合の趨勢が決まったことで、73分に田中碧を下げることができました。背番号25はフル出場すると12km前後走ってくれる頼もしい選手ですが、ようやく休ませられました。加えてこの日は家長昭博を休ませることもできました。

終盤は優位に立ちながらも前のゲームの反省を踏まえて不用意な失点を防ぐべく、後方でボールを動かす時間を増やし、隙があれば前線に攻め込む形をとります。結果、クリーンシートで終えることとなり、好調な名古屋グランパスの追撃を受けながら首位キープでリーグ戦の中断期間に突入します。