終盤までゴールを奪えない難しい試合でした。特に前半は柏の適切な対応に苦しみます。

ビルドアップ時は当然のごとくジョアン・シミッチが江坂任と呉屋大翔に消されて、深い位置のパスコースが減る中、ミドルゾーンでのパスや1対1の勝負で引っかかることが多く、リズムがつかめません。雨によってボールの転がりが悪いピッチコンディションも少なからず影響したかもしれません。

一方、柏のターンになった際にキム・スンギュからつなぐ場面は少なく、川崎が狙いとする高い位置でのプレスからのショートカウンターも発動できません。

スコアレスで試合が停滞していたため、鬼木達監督は後半頭に3枚同時交代を決行。長谷川竜也に代えてゴール前での突破が期待できる三笘薫を送り込むとともに、イエローカードを1枚受けていた脇坂泰斗を橘田健人に、シミッチを塚川孝輝に代えます。

早速、三笘が与えられた役割を果たすべく、左サイドから仕掛けます。クリスティアーノと高橋峻希との1対2の局面で見事に2人を引き剥がし、ラインギリギリのところから右足アウトサイドで旗手怜央のシュートにつなげました。

またピッチ状態にもフィットしてチーム全体のビルドアップも改善。車屋紳太郎からライン間への鋭いグラウンダーのパスが通るなど、次第に前へとボールを動かせるようになります。

それでもキム・スンギュの好守もあって1点が遠く、三笘が高橋を振り切り、柏守備陣の裏をかいて針の穴を通すようなパスを出し、家長昭博がゴールに蹴り込むまで80分かかりました。

リードしてからは若干スピードを落としつつ、隙をうかがいカウンター主体で追加点を奪う姿勢を見せました。田中碧がルーズボールをダイレクトでスペースに流し、それを受けた家長が前に出ていたキム・スンギュの頭上を狙ったループシュートを試みるなど決定機をつくりだします。

しかし点差はそれ以上開かずにタイムアップを迎えました。簡単にはいかない、厳しい試合を制してアウェイ2連戦に臨みます。