前後半とも立ち上がりは湘南のエネルギーに押されかけました。前半はそれを跳ね返してゴールに結び付けたものの、後半は十分に反発しきれませんでした。

先制点であり、決勝点となった18分のシーンは、右サイドでつなぎながら田中碧、家長昭博と連続して浮き球のパスを出し、小林悠が頭で合わせた見事な流れでした。グラウンダーばかりでは単調になりがちなところ、機転を利かせてゴールを奪ってみせました。

以後、ハーフタイムを迎えるまでは湘南の守備陣がやや低めに構えていたため、ミドルゾーンでもボールが比較的楽にキープできました。アンカーの守田英正がフリーでいられる場面も珍しくありません。

それだけ自由を与えられていただけに前半のうちに追加点を取れていれば、よりペースを握れたはずですが得点には至りません。

ハーフタイム明けは前半の段階でイエローカードをもらっていた車屋紳太郎を下げて、登里享平を投入。さらに62分に三笘薫を送り込んで左サイドを活性化させます。

この日の三笘は得意のドリブルを多用。いとも簡単に相手陣内深い位置までボールを運んでみせます。ただ、最後のところで人数を揃えて守る湘南守備陣の穴を突くまでには至りません。マイナスのクロスも効果的には上がりません。

70分頃からの約10分間は決定的な仕事のできる家長をインサイドハーフに移したりしましたが、依然として中央を効果的に崩し切ったチャンスはつくれずにいました。

終盤、齋藤学の低いクロスにファーに流れたレアンドロ・ダミアンが頭で合わせた場面も、谷晃生に阻まれてしまいます。

この最後の決定機の起点となり、守備でも大いに活躍したのがジェジエウでした。ピンチの数こそ少なかったものの、時折相手陣内まで顔を出しながら湘南の攻撃を未然に食い止めます。ショートカウンターを食らった際にもチョン・ソンリョンが弾いたこぼれ球に反応。石原直樹のシュートをブロックしました。

頼もしいセンターバックの働きもあり、無失点で終えることができ、前節から2試合連続で接戦をものにしました。欲を言えば、その破壊力を存分に発揮して勝ちたいはずですが、確実に勝ち点3を積み重ねることにフォーカスしたいところです。