中島翔哉のクロスに南野拓実が頭で合わせた最初の決定機まで45分かかりました。だからといって闇雲にミドルシュートを放つことはほとんどなかったものの、日本は得点を奪えないままハーフタイムを迎えました。

前半は人工芝のピッチ状態を考慮してか、あるいはホームの観衆の大きな後押しを受け、勇敢に前からプレッシャーをかけてくるタジキスタンの選手を回避するためか、吉田麻也をパス出しの中心としてロングボール主体の攻撃を続けました。

モンゴル戦とは違う戦い方を選択しましたが、ボールを飛ばし、中盤を省略した攻撃は大迫勇也不在もあり効果的ではありませんでした。結果的に修正を余儀なくされます。

後半は一転してグラウンダーのボールを多用。ゴールはすべてサイドからのクロスから生まれましたが、そこまでの攻めは中央のレーンとハーフスペースを積極的に使うようになりました。

地上戦に変更したことでリズムが出て、後半8分、後半11分と立て続けに南野がゴールを奪います。先制点は前半終了間際のチャンスと同じく左の中島からのクロスに、追加点はボックス前でボールを動かしたあと、酒井宏樹の低い弾道のラストパスに合わせました。

以前からシュートの意識の高い南野ですが、これまでのように遠目からでも果敢に打っていくというより、得点の確率の高いペナルティエリアで勝負するプレーが目立つようになり、それが結果につながっています。

とどめは去年のワールドカップ直前で代表から外され、悔しい思いをした浅野拓磨が決めました。これも酒井からのクロスによって生まれており、モンゴル戦3アシストの伊東純也から続いて右サイドが日本のストロングポイントになりつつあります。

3点を失って2次予選トータルの得失点差がマイナスになったタジキスタンは、そこからディフェンスに重きを置いた戦いへとシフトしました。これ以上の大量失点は防がなければならないという意思が感じられます。

日本はリードを広げるまでに前後半一度ずつ、自分たちのミスが原因で被決定機をつくりましたが、権田修一の好守によって失点は免れ、クリーンシートで試合を終えることができました。真剣勝負であり、難しい時間帯もありながらも、順調に勝ち点3を積み重ねています。