開始当初こそ雑なクロスが目立って得点のにおいを感じさせないプレーが見られましたが、例によってほぼベストメンバーを並べた日本は順当に力の差を見せつけて大勝しました。

4枚のDFで中央を固めるモンゴルに対し、日本は中央からの攻撃を封印してサイド攻撃を徹底します。もちろん単純なプレーではなく、複数の選手が連動してボールを相手陣内の深い位置まで運びました。

プレッシャーがきつくないことからトレーニングのごとく美しくパスが回り、あとはフィニッシュだけというところまで追い込み、前半22分、伊東純也のクロスに南野拓実が合わせてゴールラッシュの口火を切ります。

右サイドの酒井宏樹、伊東のコンビは息が合っており、モンゴルの左サイドを機能不全にしました。結果、伊東のラストパスが効果を十分に発揮し、長友佑都の10年ぶりの代表でのゴールも生まれました。

その代わり酒井が下がったあと、安西幸輝に代わってからの右サイドは迫力を欠いてしまいました。もっとも2次予選のようなオフィシャルの戦いでなければ、こうした気づきも得られないということはあります。

また後半は日本のサイド攻撃を嫌がったモンゴルが左右のMFも最終ラインまで下げ、6バック気味に守ってきたためサイドの深い位置でスペースを確保できませんでした。ハーフタイム明けの得点が2にとどまったのは、サイドを封じられた場合に攻撃の仕方の切り替えがスムーズにできなかったことも挙げられます。

終わってみれば、途中投入の選手を含め、柴崎岳以外のフィールドプレーヤー全員がシュートを放つ結果となりました。ゴールへの意欲の高さは感じられましたが、スコアにきっちり反映されたわけではありません。

攻撃の精度を上げる。世代交代を進める――。最終予選に駒を進めるのはもちろんですが、このラウンドでは多くの課題を抱えながらもそれを解決しつつ、3年後を視野に入れた戦いをしていかなければなりません。