出場資格を持つ国・地域は多いものの、いかんせん本大会に出られる枠が少ないために早くも始まったワールドカップアジア予選。日本にとっての初戦となるミャンマー戦では、その重圧をはねのけて勝利をつかみました。

雨の降る悪条件のピッチの中、最後方からのロングボールも交えながら攻めていた日本。酒井宏樹や長友佑都もペナルティボックス内に入る積極性を見せるなど序盤から攻勢に出ました。そんな中で幸いだったのは、前半16分という早い段階で先制点が奪えたことです。

まずはミャンマーのカウンターを高い位置で堂安律が阻止。こぼれ球を冨安健洋がすばやくサイドへ展開し、それを受けた中島翔哉がカットインから相手がタイトに寄せてこないのを見てシュート。鮮やかな一撃がネットを揺らしました。

得点がなかなか入らないと焦りも出てきますが、これで余計なプレッシャーから解放されると、10分後には堂安のクロスに南野拓実が頭で合わせて追加点を取ります。

疲労度の考慮や体調のフレッシュさではなく、継続を重視した森保一監督がパラグアイ戦同様のメンバーを送り込み、それに応える形で選手たちが結果を出しました。

前半に限って言えば、枠内シュートが多く、チョー・ジン・ヒョーのファインセーブがなかったならばもっと有利に試合を進められていたはずです。しかしこれ以上のゴールは生まれません。

後半、森保監督は最終的に2列目の選手をすべて入れ替えました。伊東純也を入れてスピードあふれる突破を期待し、大迫勇也を残したまま鈴木武蔵を入れて裏抜けはもちろん、前線のターゲットを増やすことで得点チャンスを増やそうとし、最後に久保建英にテクニックとゴール前での輝きを求めました。

伊東がループシュートを放つ場面があったり、久保と酒井の連携からゴールに迫るなどしましたが、堂安、南野、中島が揃ったときに見せるプレーに比べると変化に乏しく、また真剣勝負ゆえにゴール前で体を張ったミャンマーの守備に阻まれてしまいます。

終盤は時間をゆっくり使って確実にクリーンシートを目指すのか、それともとどめを刺す3点目を狙いに行くのかがやや曖昧になってしまい、ピッチ上で意図がはっきり見えませんでした。まだチームとしてポーランド戦での時間稼ぎのトラウマがあるのかもしれません。

なお、日本の守備に関しては、ほとんど危なげなかったとはいえ、セットプレーを与えた際に変化をつけてくることを警戒しなかったため、アウン・トゥに強烈なミドルを打たれてしまいました。ただ、権田修一の冷静な対応で大事には至りません。

とにもかくにも無事に初戦を乗り切ったことは大きく評価すべきです。90分を通じた戦い方はこれからの予選の中で高めていき、最終予選へとつながる試合を、勝ち点3とともに積み重ねていってほしいものです。