ワールドカップ予選という公式戦を5日後に控える中、現状ベストのメンバーを送り込んだ日本のホームゲームは見慣れた光景が続いて終わりました。

多少のピンチはあれど、基本的には日本が試合を優位に進めて勝つ――。マッチメイクにおいて少なくともアジアで試合をしなければばならない難しさを抱えているとはいえ、新しさや刺激という面では乏しさを感じざるを得ません。

前半は阿吽の呼吸ができつつある堂安律、南野拓実、そして左サイドにとどまらず自由人のごとくふるまう中島翔哉の連携が光りました。前半23分には中島と堂安で相手DFを引きつけて長友佑都の駆け上がるスペースをつくり、長友がハイボールではなく低いクロスを選択したことで大迫勇也のゴールが生まれました。

得点にはならなかった場面でも、パラグアイのコーナーキックから3人と大迫が絡んでの粘り強いカウンターで堂安のシュートまでたどり着きました。しかし、ループではなくロベルト・フェルナンデスの股間を狙ったフィニッシュは阻まれてしまいます。

追加点は左のハーフスペースにいた中島が、サイドから右のハーフスペースに走る酒井宏樹にパスを出してライン間を切り裂き、酒井のクロスに南野が合わせたものでした。

前半終了間際にリフティングをしながらのドリブルを始め、アルナルド・サナブリアの怒りを買った中島や堂安、酒井が下がった後半は、メンバー交代の影響が出て練度が落ちました。

依然として注目を集める久保建英は期待通りのプレーを披露し、フリーキックを含めて45分で5本のシュートを放ちます。チームメイトが久保に代表最年少ゴールをとらせようとするシーンもあり、チャンスには恵まれていましたが、角度のないところから放ったシュートがクロスバーをかすめるなどして得点は奪えませんでした。

また後半から久保と同サイドの右サイドバックを任された冨安健洋は、そのポジションをボローニャで担当しているため、まったく違和感なくプレーしてみせました。迫力ある攻め上がり、サイドでの空中戦での強さなど持っている力を存分に発揮します。

この試合だけを切り取れば若い力の躍動など好印象を抱くポイントが多いとはいえ、過酷なアウェイでもなければ公式戦でもないため、日本の出来を、結果を鵜呑みにすることはできません。

ワールドカップ予選を通してどこまでタフになれるか。今、置かれた状況の中で最優先すべき点はそこに尽きます。