圧勝、とまではいきませんでしたが、首位の東京は力を出し切って順当に勝利を収めました。

とりわけトップの永井謙佑、ディエゴ・オリヴェイラがファーストディフェンダーとして目の前の相手を追い込むプレスをかけたり、守備時にも下がってチームに大きく貢献したりしたこともあり、センターハーフの高萩洋次郎、橋本拳人がそれほど激しく消耗しないで済みました。

攻撃面では対峙する松本がディフェンシブとはいえ、当初はDFとMFの距離は狭めていたものの最終ライン自体はそれほど低くなかったため、ボールを保持しつつ高萩や太田宏介から永井謙佑への裏へのパスが難なく届いてシュートまで至りました。

この流れを継続したことで前半44分に待望の先制点が生まれます。渡辺剛が高い位置まで出ていってつぶし、さらに高萩も追ったことでこぼれたボールを久保建英が拾い、グラウンダーのスルーパスを繰り出しました。その先にいた永井謙佑が懸命にボールを引き取り、冷静にゴールを奪います。

両者の点差はわずかに1でしたが、後半になっても鹿島アントラーズ戦のように妙に慌てることなくプレーを続けて無理なく2点目を狙いにいきました。

そこで前半以上に輝きを放っていたのが久保でした。エンドが変わって以降、太田に代わってセットプレーのキッカーを任された背番号15は、パスセンスもさることながら、細かいタッチでドリブルを仕掛ける意識が強く、抜き切る力があるため、松本の選手はファウルでしか止められないような状態でした。

相手ゴール付近、右サイドから仕掛けて放ったカーブをかけたシュートは惜しくもポストを直撃。ルヴァンカップでは似たような角度からフリーキックで得点を奪っていますが、今シーズンリーグ初ゴールはお預けとなりました。

それでも試合が終盤に差し掛かったところでエリア内で橋内優也に倒され、PKにつながるファウルを獲得。これをディエゴ・オリヴェイラが確実に決めてリードを広げました。

もともと少ないチャンスを狙っていたであろう松本の決定機は数えるほどしかなく、それも林彰洋が落ち着いて対処したためホームチームはクリーンシートを達成します。

安定した戦いぶりで勝ち点3を積み上げた東京。次節は低迷するガンバ大阪とアウェイで対戦します。