長らく勝てなかった埼玉スタジアムで、あともう少しのところで逃げ切ることができた東京でした。しかし後半49分、山中亮輔の横方向の絶妙なスルーパスに対して右サイドの森脇良太がボックスの中まで絞って合わせたため、互いに勝ち点1を分け合う結果となりました。
4-4-2で入った浦和の様子を見定めるように、最初の10分ほどの東京はプレッシャーも控えめで慎重に対峙していました。その流れを引きずる形で前半は両者とも守備に重心を置いたプレーが目立ちます。
東京は永井謙佑が裏に蹴り込まれたボールにさかんに突っ込むも、可能性の低いボールがほとんどで、自分で持ち込んで前方にいた槙野智章を警戒しながら放ったシュート以外は前半の見せ場はありませんでした。
一方、浦和では柏木陽介があるときはサイド、またあるときは中央にポジションをとり、変化をつけにかかるも、味方の前線の選手がライン間に入るととっさに東京のMFとDFが互いの距離を縮めるため、そこにボールを通すのは難しく、効果的な攻撃には至りません。
柏木は前半の終わりにフリーキックを獲得した際に負傷。ハーフタイムで退き、クエンテン・マルティノスにあとを託すこととなります。
エンドが変わって少しすると浦和も東京も得点を奪う意識を高め、オープンな展開へと変わります。スイッチを入れたのは東慶悟でした。浮き球で浦和の最終ラインの背後のスペースを突き、室屋成へ。ここから室屋は冷静にマイナスのボールを入れ、永井が狙いますがクロスバーを大きく越えていきました。流れの中で崩しを見せられたことで積極性を取り戻します。
後半17分、U-22日本代表での戦いを終えたミャンマー帰りの久保建英が、永井に代わってピッチに入ります。サイドではなく中央を主戦場としてプレーすることとなりました。
久保は相手をいなすドリブルをたびたび披露。スピード、フィジカルの成長を感じさせる、無駄のない落ち着いたプレーで攻撃を活性化させました。
この交代が実ったのが後半30分。東京のカウンターとなって久保が中盤で運び、一旦はうまくいかなかったもののこぼれ球を拾い、頭でつなぐと見せかけて東へ足を使って預けます。東はたびたび出していた浮き球のラストパスを送って、最後はディエゴ・オリヴェイラが頭でフィニッシュ。待望の先制点を奪います。
7分後、追いかける立場のオズワルド・オリヴェイラ監督は二枚替えを選択。得点を取るために山中と杉本健勇が同時に投入されました。
杉本はチャン・ヒョンス、森重真人を擁する東京の守備に消されていましたが、山中はまず強烈なフリーキックで存在感を見せます。鋭い左足の一撃はクロスバーをヒット。そのまま下に叩きつけられましたがゴールラインは割りませんでした。
浦和はパワープレーとまではいかないものの、きちんとつなぐというよりはやや強引に攻めます。そのままでは難なく東京に逃げ切られる可能性が高かった中、4分のアディショナルタイムが終わろうとしていたときの山中の好判断が功を奏しました。
東京にとっては背番号15の働きによって歴史を変える一戦になりかけながら、「鬼門」という二文字を払拭することはかないませんでした。悔やまれる点があるとすれば、長谷川健太監督が交代枠を一枚しか使わず、時計を進めるための交代をしなかったことが挙げられるかもしれません。
4-4-2で入った浦和の様子を見定めるように、最初の10分ほどの東京はプレッシャーも控えめで慎重に対峙していました。その流れを引きずる形で前半は両者とも守備に重心を置いたプレーが目立ちます。
東京は永井謙佑が裏に蹴り込まれたボールにさかんに突っ込むも、可能性の低いボールがほとんどで、自分で持ち込んで前方にいた槙野智章を警戒しながら放ったシュート以外は前半の見せ場はありませんでした。
一方、浦和では柏木陽介があるときはサイド、またあるときは中央にポジションをとり、変化をつけにかかるも、味方の前線の選手がライン間に入るととっさに東京のMFとDFが互いの距離を縮めるため、そこにボールを通すのは難しく、効果的な攻撃には至りません。
柏木は前半の終わりにフリーキックを獲得した際に負傷。ハーフタイムで退き、クエンテン・マルティノスにあとを託すこととなります。
エンドが変わって少しすると浦和も東京も得点を奪う意識を高め、オープンな展開へと変わります。スイッチを入れたのは東慶悟でした。浮き球で浦和の最終ラインの背後のスペースを突き、室屋成へ。ここから室屋は冷静にマイナスのボールを入れ、永井が狙いますがクロスバーを大きく越えていきました。流れの中で崩しを見せられたことで積極性を取り戻します。
後半17分、U-22日本代表での戦いを終えたミャンマー帰りの久保建英が、永井に代わってピッチに入ります。サイドではなく中央を主戦場としてプレーすることとなりました。
久保は相手をいなすドリブルをたびたび披露。スピード、フィジカルの成長を感じさせる、無駄のない落ち着いたプレーで攻撃を活性化させました。
この交代が実ったのが後半30分。東京のカウンターとなって久保が中盤で運び、一旦はうまくいかなかったもののこぼれ球を拾い、頭でつなぐと見せかけて東へ足を使って預けます。東はたびたび出していた浮き球のラストパスを送って、最後はディエゴ・オリヴェイラが頭でフィニッシュ。待望の先制点を奪います。
7分後、追いかける立場のオズワルド・オリヴェイラ監督は二枚替えを選択。得点を取るために山中と杉本健勇が同時に投入されました。
杉本はチャン・ヒョンス、森重真人を擁する東京の守備に消されていましたが、山中はまず強烈なフリーキックで存在感を見せます。鋭い左足の一撃はクロスバーをヒット。そのまま下に叩きつけられましたがゴールラインは割りませんでした。
浦和はパワープレーとまではいかないものの、きちんとつなぐというよりはやや強引に攻めます。そのままでは難なく東京に逃げ切られる可能性が高かった中、4分のアディショナルタイムが終わろうとしていたときの山中の好判断が功を奏しました。
東京にとっては背番号15の働きによって歴史を変える一戦になりかけながら、「鬼門」という二文字を払拭することはかないませんでした。悔やまれる点があるとすれば、長谷川健太監督が交代枠を一枚しか使わず、時計を進めるための交代をしなかったことが挙げられるかもしれません。