もらったチャンスをなんとしてでも生かしたい。
そんな意欲が表に出過ぎた選手が目立ったのが、後半15分ごろまでの日本でした。宇佐美貴史、香川真司――後半には鎌田大地も加わって――は中盤の低いポジションまで下がって一旦ボールを触りたがり、乾貴士、そしてセンターハーフの小林祐希は得点への意識が色濃く出ていました。
安泰ではないからこそアピールをして結果を出したいのが選手の常でしょうけれど、比較的高いラインを保ってコンパクトに守るボリビア相手にチームとしてどう対処していくかというところへはあまり注意が向けられていませんでした。
前半で唯一といっていい崩しの形は、右サイドで西大伍から鎌田、そして宇佐美へと渡り、逆サイドから走る乾にわたってシュートをした場面でした。カルロス・ランペに防がれはしましたが、複数人が関わって生まれた決定機です。
それ以外は後半の乾から鎌田にスルーパスが通った場面を除いて特筆すべきシーンがほとんどなく、当然スタメン総入れ替えの影響も無視できず、ちぐはぐなままスコアレスで試合は推移していきました。
もともと60分が目途だったのか、後半16分に宇佐美、乾が下がり、堂安律、中島翔哉が投入されます。さらに7分後、小林、香川がピッチをあとにして柴崎岳、南野拓実が代わりに入って前線はほぼ現体制の主力に置き換わりました。
代わった2列目の3人はコロンビア戦では個で打開したがるプレーが多かったものの、この日はむやみやたらにミドルシュートを打とうとはせず、比較的連動して攻めようとします。
後半31分、思わぬ形でボールが堂安のもとにこぼれてカウンターを発動することに。4対3の数的優位な状況での攻撃となり、南野、中島とつないで、最後は中島がルイス・アキンの股間を抜くシュートを決めました。
このゴールが決勝点となり、クリーンシートで試合を終えます。
ボリビアのシュートは90分を通じて3本しかなく、シュミット・ダニエル、三浦弦太、そして初選出の畠中槙之輔といった後方中央の面々はビルドアップで多少の難しさを抱えてはいたものの、問題なくプレーできていました。
また中盤では代表デビューを飾った橋本拳人が、小林と組んでいた際には小林がポジションを捨てて飛び出す回数が多くて苦労していましたが、落ち着いて構える柴崎がパートナーになってからはより迷いなく積極的なディフェンスでチームを助けました。
終わってみれば組織力の向上が見られない日本が、国内でこうしたキリンチャレンジカップという名の親善試合を続けることに意味があるのか。そんなことを考えさせられるゲームになりました。
そんな意欲が表に出過ぎた選手が目立ったのが、後半15分ごろまでの日本でした。宇佐美貴史、香川真司――後半には鎌田大地も加わって――は中盤の低いポジションまで下がって一旦ボールを触りたがり、乾貴士、そしてセンターハーフの小林祐希は得点への意識が色濃く出ていました。
安泰ではないからこそアピールをして結果を出したいのが選手の常でしょうけれど、比較的高いラインを保ってコンパクトに守るボリビア相手にチームとしてどう対処していくかというところへはあまり注意が向けられていませんでした。
前半で唯一といっていい崩しの形は、右サイドで西大伍から鎌田、そして宇佐美へと渡り、逆サイドから走る乾にわたってシュートをした場面でした。カルロス・ランペに防がれはしましたが、複数人が関わって生まれた決定機です。
それ以外は後半の乾から鎌田にスルーパスが通った場面を除いて特筆すべきシーンがほとんどなく、当然スタメン総入れ替えの影響も無視できず、ちぐはぐなままスコアレスで試合は推移していきました。
もともと60分が目途だったのか、後半16分に宇佐美、乾が下がり、堂安律、中島翔哉が投入されます。さらに7分後、小林、香川がピッチをあとにして柴崎岳、南野拓実が代わりに入って前線はほぼ現体制の主力に置き換わりました。
代わった2列目の3人はコロンビア戦では個で打開したがるプレーが多かったものの、この日はむやみやたらにミドルシュートを打とうとはせず、比較的連動して攻めようとします。
後半31分、思わぬ形でボールが堂安のもとにこぼれてカウンターを発動することに。4対3の数的優位な状況での攻撃となり、南野、中島とつないで、最後は中島がルイス・アキンの股間を抜くシュートを決めました。
このゴールが決勝点となり、クリーンシートで試合を終えます。
ボリビアのシュートは90分を通じて3本しかなく、シュミット・ダニエル、三浦弦太、そして初選出の畠中槙之輔といった後方中央の面々はビルドアップで多少の難しさを抱えてはいたものの、問題なくプレーできていました。
また中盤では代表デビューを飾った橋本拳人が、小林と組んでいた際には小林がポジションを捨てて飛び出す回数が多くて苦労していましたが、落ち着いて構える柴崎がパートナーになってからはより迷いなく積極的なディフェンスでチームを助けました。
終わってみれば組織力の向上が見られない日本が、国内でこうしたキリンチャレンジカップという名の親善試合を続けることに意味があるのか。そんなことを考えさせられるゲームになりました。