サッカーはがむしゃらに、ただひたむきに走りまくれば報われるスポーツではない。フアン・マヌエル・リージョ監督率いる神戸はそのことを証明するかのような戦いを披露しました。
試合の入り方は仙台が上手でした。スローテンポでボールを動かす神戸に対してカウンターをしかけられたところから勢いを増し、3-4-2-1の両ウイングバックがタッチライン際まで開いて神戸のサイドバックからはフリーの位置に立って攻め込みます。
神戸の3トップの両翼はともにハーフスペースに基本ポジションをとる時間が長く、ルーカス・ポドルスキにいたっては前節よりもアンドレス・イニエスタとの距離を近くしてプレーしていたため、サイドの攻防では蜂須賀孝治と石原崇兆のいる仙台が優位に立ちます。
また前線の守備においても、サガン鳥栖戦で効果的な縦パスを数多く通したダンクレーを封じるべく、シャドーの阿部拓馬が立ちはだかってコースを塞ぎました。
そうしたいい流れでコーナーキックを獲得し、シマオ・マテのヘッドで先制するまでは見事でした。
しかしダビド・ビジャを含むVIPを中心とした緩急自在の攻撃にさらされ、仙台は追い込まれます。中盤でシマオ・マテが体を張り、最後の砦となるシュミット・ダニエルが落ち着いたセーブを見せて凌いだのは、先制点から20分の間でした。
前半32分、最終ラインからサイドまで幅広いエリアをカバーしていた山口蛍がボールを拾うと、イニエスタ、古橋亨梧との連携でボックス内に進入。最後はイニエスタが体勢を崩しながらふわりとしたクロスを入れ、古橋が頭で合わせて同点に追い付きます。エリア内にはポドルスキ、ビジャもおり、分厚い攻撃が実りました。
後半開始直後、仙台が再びウイングバックを生かして攻めようとしたところ、神戸が逆をとってイニエスタが絶妙なパスを左サイドのスペースに出します。それを古橋が受けてGKとDFの間を狙ったクロスを入れ、ビジャが点で合わせて逆転。ロッカールームで気持ちを立て直したはずの仙台は出鼻をくじかれます。
さらに後半19分にはイニエスタのパスを受けたポドルスキがオウンゴールの誘発を狙ったかのような右足の折り返しを入れ、大岩一貴に当たってネットを揺らします。
もう1点奪えれば神戸は試合を確実に終わらせることができましたが、ビジャに代わって出てきた小川慶治朗はイニエスタとポドルスキからそれぞれ一度ずつ、あとは決めるだけという決定的なパスを受けながら決めきることができませんでした。
一方の仙台も長沢駿が入り、クロスを放り込むという有効な選択肢ができたものの、投入直後は周囲との連携が合わず、終盤のチャンスも生かすことができないまま終わりました。
昨シーズン残留争いに巻き込まれた神戸はこれで連勝。まだ強豪との対戦はありませんが、J1の中ではヨーロッパ風味が強く、異質に見えるサッカーがどこまで通用するかは見ものです。
試合の入り方は仙台が上手でした。スローテンポでボールを動かす神戸に対してカウンターをしかけられたところから勢いを増し、3-4-2-1の両ウイングバックがタッチライン際まで開いて神戸のサイドバックからはフリーの位置に立って攻め込みます。
神戸の3トップの両翼はともにハーフスペースに基本ポジションをとる時間が長く、ルーカス・ポドルスキにいたっては前節よりもアンドレス・イニエスタとの距離を近くしてプレーしていたため、サイドの攻防では蜂須賀孝治と石原崇兆のいる仙台が優位に立ちます。
また前線の守備においても、サガン鳥栖戦で効果的な縦パスを数多く通したダンクレーを封じるべく、シャドーの阿部拓馬が立ちはだかってコースを塞ぎました。
そうしたいい流れでコーナーキックを獲得し、シマオ・マテのヘッドで先制するまでは見事でした。
しかしダビド・ビジャを含むVIPを中心とした緩急自在の攻撃にさらされ、仙台は追い込まれます。中盤でシマオ・マテが体を張り、最後の砦となるシュミット・ダニエルが落ち着いたセーブを見せて凌いだのは、先制点から20分の間でした。
前半32分、最終ラインからサイドまで幅広いエリアをカバーしていた山口蛍がボールを拾うと、イニエスタ、古橋亨梧との連携でボックス内に進入。最後はイニエスタが体勢を崩しながらふわりとしたクロスを入れ、古橋が頭で合わせて同点に追い付きます。エリア内にはポドルスキ、ビジャもおり、分厚い攻撃が実りました。
後半開始直後、仙台が再びウイングバックを生かして攻めようとしたところ、神戸が逆をとってイニエスタが絶妙なパスを左サイドのスペースに出します。それを古橋が受けてGKとDFの間を狙ったクロスを入れ、ビジャが点で合わせて逆転。ロッカールームで気持ちを立て直したはずの仙台は出鼻をくじかれます。
さらに後半19分にはイニエスタのパスを受けたポドルスキがオウンゴールの誘発を狙ったかのような右足の折り返しを入れ、大岩一貴に当たってネットを揺らします。
もう1点奪えれば神戸は試合を確実に終わらせることができましたが、ビジャに代わって出てきた小川慶治朗はイニエスタとポドルスキからそれぞれ一度ずつ、あとは決めるだけという決定的なパスを受けながら決めきることができませんでした。
一方の仙台も長沢駿が入り、クロスを放り込むという有効な選択肢ができたものの、投入直後は周囲との連携が合わず、終盤のチャンスも生かすことができないまま終わりました。
昨シーズン残留争いに巻き込まれた神戸はこれで連勝。まだ強豪との対戦はありませんが、J1の中ではヨーロッパ風味が強く、異質に見えるサッカーがどこまで通用するかは見ものです。