前半は高い位置でのボール奪取を行い、左サイドを中心にした攻撃で圧倒的にゲームを支配してベトナムの選手を自陣に押し込み、シュートチャンス、決定機を数多くつくりました。にもかかわらず奪ったゴールは菅澤優衣香、籾木結花、中島依美による3点のみ。飲水タイムを必要とする暑さだったとはいえ、物足りなさが残りました。
そこで高倉麻子監督は後半頭からシステムを3-4-1-2に変更。最終ラインを一枚削り、両翼を高く保って中盤を厚くする形にしました。しかしこのとき右ウイングバックを任されたのは増矢理花でした。
対するベトナムは戦い方を変え、深い位置で守りに力を注ぐのではなく、攻守において積極的に出てきました。すぐさま増矢のサイドを突いて、この試合初めてのシュートを放ちます。ベトナムはなでしこジャパンのシステム変更をすぐさま察知したというより、トーナメント・オブ・ネーションズで露呈した日本のウイークポイントである清水梨紗を狙うつもりでいたのかもしれません。
当初の目論見は外れたでしょうが、実際は決して守備力が高いとはいえない増矢が立ったため、その攻撃は非常に効果的でした。さらには強烈なミドルシュートを放ち、山下杏也加がかろうじてコーナーキックに逃れる場面もありました。
さすがにこのままでは危ういということで、後半14分、阪口萌乃を右ウイングバックに据え、増矢は攻撃に専念できるよう、トップ下にポジションを変えました。阪口が入ったことで右サイドは安定を取り戻します。
そんな中でボールを奪おうとスライディングをした際に高木ひかりが負傷。鮫島彩を交代要員として送り込むこととなります。現在の代表ではセンターバックを任されることが多い鮫島が入ることで、3-4-1-2の形は継続させるかと思われましたが、慣れ親しんだ4-4-2に戻します。
3バックに変えていた間に田中美南と増矢が得点を挙げたものの、30分弱で元に戻したことで今後に向けてのオプションのひとつになりうるかどうかははっきりしないままとなりました。
左サイドバックを担当した鮫島は爆発的な攻撃参加をたびたび見せました。センターバックをやるよりも、こちらの方が躍動感にあふれています。あまりの勢いに明らかなオンサイドながら、アシスタントレフェリーがフラッグを上げてオフサイドとされるシーンもありました。
結局、後半は4点を追加し、7対0の圧勝に終わりました。しかし90分を通じての戦いぶりは満足のいくものとは言えず、自身のやり方がうまくいかずに修正を重ねることとなり、やや消化不良に終わってしまいました。
次の準々決勝は中国ないしは北朝鮮との対戦となります。どちらであっても早い段階で当たるには難しい相手であり、複数のシステムを試すような余裕のない試合になることが予想されますが、アジアカップを制したチームとしては是が非でも乗り越えなければなりません。
そこで高倉麻子監督は後半頭からシステムを3-4-1-2に変更。最終ラインを一枚削り、両翼を高く保って中盤を厚くする形にしました。しかしこのとき右ウイングバックを任されたのは増矢理花でした。
対するベトナムは戦い方を変え、深い位置で守りに力を注ぐのではなく、攻守において積極的に出てきました。すぐさま増矢のサイドを突いて、この試合初めてのシュートを放ちます。ベトナムはなでしこジャパンのシステム変更をすぐさま察知したというより、トーナメント・オブ・ネーションズで露呈した日本のウイークポイントである清水梨紗を狙うつもりでいたのかもしれません。
当初の目論見は外れたでしょうが、実際は決して守備力が高いとはいえない増矢が立ったため、その攻撃は非常に効果的でした。さらには強烈なミドルシュートを放ち、山下杏也加がかろうじてコーナーキックに逃れる場面もありました。
さすがにこのままでは危ういということで、後半14分、阪口萌乃を右ウイングバックに据え、増矢は攻撃に専念できるよう、トップ下にポジションを変えました。阪口が入ったことで右サイドは安定を取り戻します。
そんな中でボールを奪おうとスライディングをした際に高木ひかりが負傷。鮫島彩を交代要員として送り込むこととなります。現在の代表ではセンターバックを任されることが多い鮫島が入ることで、3-4-1-2の形は継続させるかと思われましたが、慣れ親しんだ4-4-2に戻します。
3バックに変えていた間に田中美南と増矢が得点を挙げたものの、30分弱で元に戻したことで今後に向けてのオプションのひとつになりうるかどうかははっきりしないままとなりました。
左サイドバックを担当した鮫島は爆発的な攻撃参加をたびたび見せました。センターバックをやるよりも、こちらの方が躍動感にあふれています。あまりの勢いに明らかなオンサイドながら、アシスタントレフェリーがフラッグを上げてオフサイドとされるシーンもありました。
結局、後半は4点を追加し、7対0の圧勝に終わりました。しかし90分を通じての戦いぶりは満足のいくものとは言えず、自身のやり方がうまくいかずに修正を重ねることとなり、やや消化不良に終わってしまいました。
次の準々決勝は中国ないしは北朝鮮との対戦となります。どちらであっても早い段階で当たるには難しい相手であり、複数のシステムを試すような余裕のない試合になることが予想されますが、アジアカップを制したチームとしては是が非でも乗り越えなければなりません。