相手の出来はどうあれ、とりあえずは連敗と無得点の苦しみから脱出し、ムード回復につながる逆転勝利を収めることができました。
控え組と目される日本の選手たちは最初からよく動けていました。トップのフェデリコ・サンタンデールが時折寄せてくる以外は、パラグアイのチーム全体のプレッシャーが緩かったこと、逆に酒井高徳のサイドがロングボールで狙われる以外は日本の選手がファウルで止めるような危ない場面がほとんどなかったことが理由として考えられます。
前半は柴崎岳のクロスバーをかすめたフリーキックくらいしか惜しいシーンはなかったのですが、後半に入ると中盤と最終ラインの間が空いているパラグアイに対して積極的に仕掛けていきます。
後半6分、昌子源が相手陣内まで持ち込み混乱を生じさせて香川真司に預けると、香川はすぐさま乾貴士に渡して乾とは逆方向に走ります。空いたスペースを生かした乾のミドルシュートがゴールネットを揺らし、新生日本の初ゴールが生まれました。前半ボールコントロールのミスが目立った乾は、ハーフタイムでスパイクを変えたといいます。
後半18分、武藤嘉紀が首を上げてクロスを放り込むそぶりを見せつつ横パスを出すと、香川がフリック。流れてきたボールをまたもや乾が流し込んで加点します。
さらに後半32分、柴崎のフリーキックがサンタンデールに当たり、3点目を奪います。これは後半開始からプレーしていた酒井宏樹の粘りから得たリスタートでした。
とどめは香川です。後半26分の切り返してのシュート、後半35分の原口元気からのプレゼントパスを受けてのシュートをいずれも外した背番号10がアディショナルタイムに得点を挙げて試合を終わらせました。
ワールドカップでここまで何度も楽にフィニッシュまで持ち込めることはほとんどないでしょうが、得点力不足に泣いていた今のチームにとってはいい練習になりました。
ただ、そうした中でも課題は残り、この試合でもリスタートの対応のまずさから2失点しました。先制点はロングスローがわかっていながら十分に対応しきれずに、2点目はウィリアム・メンディエタのフリーキックのこぼれ球のクリアが中途半端になったために与えてしまいました。そのどちらも柴崎の処理が問題となりました。
また流れの中で柴崎と山口蛍はまるで背後にアンカーが存在するのではないかと思うほどの危なっかしい位置取りをしており、この日は幸いピンチにはつながらなかったものの、不安要素として残りました。
とはいえ勝ってコロンビア戦に臨むことができます。はたして本大会は躍動した控え組を主体にするのか、それともヴァイッド・ハリルホジッチ前監督解任から今までの経緯を踏まえて本田圭佑を中心としたベテラン組で構成するのか。その陣容は本番前に少なからず漏れ聞こえてくるかもしれませんが、19日になってみないとわかりません。いずれにしても今後の行方は西野朗監督がどう腹をくくるかにかかってきました。
控え組と目される日本の選手たちは最初からよく動けていました。トップのフェデリコ・サンタンデールが時折寄せてくる以外は、パラグアイのチーム全体のプレッシャーが緩かったこと、逆に酒井高徳のサイドがロングボールで狙われる以外は日本の選手がファウルで止めるような危ない場面がほとんどなかったことが理由として考えられます。
前半は柴崎岳のクロスバーをかすめたフリーキックくらいしか惜しいシーンはなかったのですが、後半に入ると中盤と最終ラインの間が空いているパラグアイに対して積極的に仕掛けていきます。
後半6分、昌子源が相手陣内まで持ち込み混乱を生じさせて香川真司に預けると、香川はすぐさま乾貴士に渡して乾とは逆方向に走ります。空いたスペースを生かした乾のミドルシュートがゴールネットを揺らし、新生日本の初ゴールが生まれました。前半ボールコントロールのミスが目立った乾は、ハーフタイムでスパイクを変えたといいます。
後半18分、武藤嘉紀が首を上げてクロスを放り込むそぶりを見せつつ横パスを出すと、香川がフリック。流れてきたボールをまたもや乾が流し込んで加点します。
さらに後半32分、柴崎のフリーキックがサンタンデールに当たり、3点目を奪います。これは後半開始からプレーしていた酒井宏樹の粘りから得たリスタートでした。
とどめは香川です。後半26分の切り返してのシュート、後半35分の原口元気からのプレゼントパスを受けてのシュートをいずれも外した背番号10がアディショナルタイムに得点を挙げて試合を終わらせました。
ワールドカップでここまで何度も楽にフィニッシュまで持ち込めることはほとんどないでしょうが、得点力不足に泣いていた今のチームにとってはいい練習になりました。
ただ、そうした中でも課題は残り、この試合でもリスタートの対応のまずさから2失点しました。先制点はロングスローがわかっていながら十分に対応しきれずに、2点目はウィリアム・メンディエタのフリーキックのこぼれ球のクリアが中途半端になったために与えてしまいました。そのどちらも柴崎の処理が問題となりました。
また流れの中で柴崎と山口蛍はまるで背後にアンカーが存在するのではないかと思うほどの危なっかしい位置取りをしており、この日は幸いピンチにはつながらなかったものの、不安要素として残りました。
とはいえ勝ってコロンビア戦に臨むことができます。はたして本大会は躍動した控え組を主体にするのか、それともヴァイッド・ハリルホジッチ前監督解任から今までの経緯を踏まえて本田圭佑を中心としたベテラン組で構成するのか。その陣容は本番前に少なからず漏れ聞こえてくるかもしれませんが、19日になってみないとわかりません。いずれにしても今後の行方は西野朗監督がどう腹をくくるかにかかってきました。