前半11分、キム・ジンヒョンのロングキックに反応した東口順昭と三浦弦太が空中で激突。ともにピッチに倒れ込みます。ただしファウルではなく、飯田淳平主審も試合を止めなかったため、セレッソはプレーを続行します。さすがに無人のゴールに蹴り込むことこそなかったもののボールを保持し続け、東口が立ち上がるとクロスを入れて柿谷曜一朗がヘッド。顔面を負傷していた東口は力を振り絞ってこれを防ぎます。

このプレーを最後にガンバの守護神はピッチを去ることを余儀なくされ、代わりに林瑞輝が入りました。21歳の若手GKが守ることになったのを受け、セレッソは遠慮なくそこを狙いに行きます。

前半28分に2回続いたコーナーキックは丸橋祐介も高木俊幸も味方選手というよりはゴールめがけてボールを蹴り、林のところでなにかが起こることを狙っていました。

その後も松田陸が力強いシュート性のクロスを入れるなど、勝利をつかむために相手の弱みを逃さんとしますが得点には至りません。

すると前半39分、ペナルティエリア内で仕掛けたファン・ウィジョがマテイ・ヨニッチに倒されたとしてガンバにPKが与えられます。ホームチームにとっては幸運な判定でした。

ファン・ウィジョはインサイドキックで丁寧に真ん中に蹴り込み、キム・ジンヒョンは左足で懸命に触るも防ぎ切ることができず、ボールはゴールラインを越えていきました。

後半、セレッソは清武弘嗣とロングスローを武器とする片山瑛一を同時に入れ、さらにはボランチの山村和也を下げてヤン・ドンヒョンを送り込み、攻勢に出ようとしました。それでも林を脅かすようなチャンスはほとんどなく、後半47分に林がキム・ジンヒョンの放り込みを前に出て弾いた直後に山口蛍がその頭上を狙ったシュートがあったくらいで、この時は林が戻って防ぎました。

対するガンバはとどめを刺す機会を終盤に二度つくります。後半41分には倉田秋のクロスをフリーのファン・ウィジョがダイレクトで合わせ、後半46分にはマテウスが単独でカウンターを実行。いずれも追加点には結び付きませんでしたが、やや引き気味になりながらも守り一辺倒ではないところを見せました。

5分を越えるアディショナルタイムを乗り切り、見事にガンバが勝利を収めて最下位からの脱出に成功しました。セレッソはミッドウィークのAFCチャンピオンズリーグで勝ち上がる可能性を残していながら主力を温存する策に出たにもかかわらず、重視していたはずの大阪ダービーを落としてしまいました。