中2日ということもあってか、初戦とは大幅にメンバーを変え、テスト的な意味合いがより一層強い構成でしたが、選手たちの意欲がうまくかみ合って勝利につながりました。

立ち上がりに積極性を見せたのは、大島僚太でした。攻守にわたって精力的に動き、ゲームを落ち着かせながらボールをさばいていました。ただ、残念なことに前半27分にシュートを放った際に左太もも裏を痛めてしまいます。

いつものように近づいてくる相手DFをターンしながらいなしたり、体を寄せてボール奪取したりする背番号10の姿を見られるかといったところでの離脱となってしまいました。ほろ苦い代表デビューとなったワールドカップアジア最終予選の初戦、UAE戦以来の出場とあって、期するものもあったはずです。

一方、守備では東口順昭が中村航輔に負けじと好セーブを披露しました。後半12分、李学鵬のスルーパスに抜け出した于大宝のシュートを完璧に防いだのです。それまで中国のシュートが1本もなかった中での集中したプレーでした。

また、後半3分にはボールをすばやく遠投して、相手陣内で伊東純也を走らせるなど、持ち味である守から攻への切り替えの早さも随所に見せてくれました。

得点シーンでは小林悠が見せました。前半4分の伊東のクロスに頭で合わせたときには枠をとらえられず、ピッチをたたいて悔しがりましたが、試合を通して北朝鮮戦よりもシュートの意識は高く、後半39分に川又堅碁と中央を強引にこじ開け、体勢を崩しながらも角度のないところからねじ込みました。

このときボールがゴールラインを割らず、クロスになってもいいように阿部浩之と倉田秋がゴールに詰めていたのも印象的でした。

しかし、チームとしての試合の締め方は中途半端になってしまいました。後半43分に相手の虚をつくすばらしいロングシュートを決めた昌子源が、その後やや不安定になってしまい、直接関与はしていないもののPKによる失点を許してしまいました。

ともあれ無事に勝ち点3を確保し、首位をキープした状態で気の抜けない相手、韓国との決戦に臨むこととなりました。