激しい雨の影響でボールが止まりやすくなるほどにピッチコンディションが悪化したため、予定より30分遅れで始まった試合は、4日前の対戦とはまったく違った戦いとなりました。

この悪条件に苦しんだのは川崎の方でした。得意とする戦い方をあきらめ、自陣からロングボールをスペースに蹴り込んで、止まったボールを拾って生かす戦い方を選択したものの、小林悠をはじめとした前線の選手はそうした形を得意としておらず、なかなか形になりませんでした。

逆にブラジル人トリオと伊東純也を擁する柏は、パスサッカーができなくても、もともとカウンターを武器として持っていることもあり、川崎の背後のスペースを狙った攻撃が脅威となりました。

そして後半3分、奈良竜樹がボール処理にもたついたところをクリスティアーノがかっさらい、最後はハモン・ロペスが仕留めて柏が先制します。

勢いに乗った柏は4分後、ハモン・ロペスのクロスを受けたディエゴ・オリヴェイラが決めて点差を2点に広げました。ハモン・ロペスに対する川崎守備陣の詰めの甘さが仇となった格好です。

追い込まれた川崎は、ここから目が覚めたように怒涛の攻撃を仕掛けました。後半頭から入っていた森本貴幸に加え、知念慶もピッチに入り、前線でボールを落ち着かせようとしたことも奏功します。ただ、中村航輔が立ちはだかる柏のゴールを破るのは容易ではありません。

それでも車屋紳太郎の2アシストで同点に追い付き、かろうじて勝ち点1を獲得しました。劣勢に立たされた中で見せたその執念はすばらしいものでした。ただ、鹿島アントラーズが勝利したため、両者の勝ち点は4に広がりました。残された試合の数が3しかないことを考えると、リーグ優勝はかなり厳しい状況に陥ってしまいました。