1stレグでのアウェイゴールによって優位に立っていたとはいえ、一瞬たりとも気の抜けない試合でした。そんな中、浦和の選手たちは最後まで細かくポジションを修正して足を止めることなく、完封勝利を収めて見事に決勝進出を果たしました。

特にフッキについていた槙野智章をはじめ、中盤で潰し役を担った長澤和輝、そして後半33分にフッキのミドルシュートを阻み、そのこぼれ球に反応したエウケソンのシュートをも防いだ西川周作など、ディフェンス面での選手のプレーの充実ぶりが光りました。

とはいえ、ボール支配率こそ高くなかった浦和も決して防戦一方というわけではなく、ラファエル・シルバの先制点以外にも決定機をつくっており、その数では上海上港にも負けていませんでした。さらに言えば、アンドレ・ビラス・ボアス監督に率いられた上海上港よりも浦和の方が全体として連動性が高く、常に次のパスコースがよく見えていた印象です。

そのつなぎの形から遠藤航がクロスを上げ、武藤雄樹がフリーで合わせた前半17分のシーンは追加点を奪う絶好のチャンスでした。ボールが枠を外れてしまうと、エリア内にいた柏木陽介とラファエル・シルバは思わず頭を抱えたほどです。

決定機としてはほかにも後半11分に柏木のコーナーキックに合わせた槙野智章のヘッド、後半23分の阿部勇樹のオーバーラップからのクロスに興梠慎三が頭で当てたシュートなどがありました。これらのいずれかが決まっていれば、試合はもっと楽になったかもしれませんが、そうはいきませんでした。

そして終盤、残り5分を切ったところで相手陣内でキープをして時間を稼ごうとしたもののうまくいかず、逆に自陣深くに引かされる展開となったものの、最後のホイッスルが鳴るまで集中して対応しました。

これでアジア王者復活まであと2試合となりました。浦和にとっては今シーズン最大かつ最後のタイトルをかけて、来月、サウジアラビアのアル・ヒラルと戦うことになります。