こらえて、こらえて、こらえ抜いて勝ち点1を獲得しました。欲を言えば降格圏内にいる大宮に勝っておきたいところでしたが、セットプレーが続いていた後半13分にチアゴ・アウベスのフリーキックをフリーで鄭大世が合わせたシーン以外にチャンスらしいチャンスはなく、流れの中ではあまり明確な攻撃の形が見えない中でしたので、まずまずの結果ではないでしょうか。

前半から清水はとにかく守備ブロックの維持に尽力していました。3ラインをきれいに保ち、何が何でも失点しまいとする姿勢が見られました。序盤は大宮のパス回しにやや翻弄されるところもあり、また自陣での不用意なボールロストも散見されましたが、きわどいピンチを招くことなくハーフタイムを迎えました。

後半に入ると大宮はロングボールを多用し、清水を押し込もうとします。そうした中で二度決定機をつくられてしまいます。一度目は後半18分にマルセロ・トスカーノのコーナーキックを江坂任が頭で合わせた場面で、ここは鄭大世がライン上でクリアしました。

二度目は3分後の後半21分でした。江坂にシュートを打たれるも、今度は鎌田翔雅の懸命のスライディングでブロックし、クロスバーに逃れることができました。ただ、このシーンは江坂のそばにいた大前元紀がフリーだったため、大前にボールが渡っていたら失点は免れなかったかもしれません。

後半40分以降は大宮がセンターバックの菊地光将をトップに上げて、がむしゃらにパワープレーを仕掛けてきましたが、どうにか凌ぎきることができました。

清水はアウェイでの勝ち点1獲得を前向きにとらえて、インターナショナルマッチウィーク明けの静岡ダービーに臨みたいところです。