交代で入ってきた選手を含め、全員が攻守にわたって労を惜しまないプレーを続けたことで、予選ではこれまで勝ったことのなかったオーストラリアに完勝。6大会連続のワールドカップ出場を決めました。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は中盤に攻撃に比重を置きがちな選手を起用せず、長谷部誠をアンカーにして山口蛍、井手口陽介をピッチに送り込みました。長谷部は前半に三度ミスを犯して逆襲を食らいかけましたが、大事には至らず、全般的には中盤で相手に自由にやらせませんでした。

先制したのは前半41分。マシュー・レッキーのシュートが吉田麻也に当たってポストを叩いた3分後でした。長友佑都のクロスに浅野拓磨が丁寧に合わせて均衡を破ったのです。酒井宏樹との右サイドでのコンビネーションはなかなかうまくいっていなかった浅野でしたが、ここで重要な働きをしました。

またこのシーンでは長友がクロスを上げたときに中央で大迫勇也がマシュー・スピラノビッチをブロックして最終ラインに残したため、浅野はオフサイドにはなりませんでした。

後半になるとオーストラリアがサイドから押し込んできましたが、イラク戦の失点シーンを思い出させるような吉田と川島永嗣がお見合いしかける場面もあったものの、懸命の守備で決定機をつくらせませんでした。

緊迫した状況が続く中、勝利を確実なものとしたのが井手口の強烈なシュートでした。後半32分のシュートはギリギリのところでトレント・セインズベリーに阻止されましたが、後半37分に原口元気の粘りに応えるようにゴールを決めてみせました。

2点を追うオーストラリアはティム・ケーヒルが要求していたものの、日本にとっては嫌なロングボールを放り込むことを最後までしませんでした。あくまでボールをつないで打開しようとしてきたのは救いでした。

日本はこれで見事本大会出場を果たし、プレーオフにまわることなく、アジアでの長い長い戦いから抜け出すことができました。10月の親善試合も国内開催でアウェイへの遠征による強化が進まないのは気がかりですが、ここから各大陸の猛者と戦うためにどこまでチーム力を高められるかに期待がかかります。