田中美南がアランナ・ケネディからボールを奪ってシュートまでもっていったことで得たコーナーキックから、田中が先制するまでの一連の流れには力強さがありました。しかし、大幅にメンバーを変えた影響なのか、その強度が持続しません。

日本の生命線ともいえるパスがどれも弱いため、選手間の距離を広くとることができず、相手には簡単に間を詰められてしまいます。そしてそんななでしこ達の弱気な心を見透かされたかのように、オーストラリアは遠慮なくロングボールを豪快に蹴り込んできました。

その後方からの長いボールを起点に2失点を喫し、それ以外にも前半16分に坂本理保がサム・カーに1対1でボールを奪われ、ゴールを許す場面がありました。

結局、前半の試合中には修正を施すことができず、後半頭から宇津木瑠美をセンターバックで投入したところから日本のプレーが変わっていきました。全員がはっきりしたプレーを心掛け、パスの強度を上げられるようになります。そして宇津木は最後方に構えているだけでなく、センターサークル付近での空中戦にも果敢に挑んでチームを鼓舞。ディフェンスには積極性が出てきました。

そんな中でペナルティエリア内での長谷川唯のハンドの判定は、腕が体についていただけに酷な判定でしたが、そのPK以外には余計な失点はありませんでした。

逆にアディショナルタイムに籾木結花と田中のコンビネーションで1点返して意地を見せたものの、前半の3失点が大きく響いてしまい、アジアのライバルに敗れてしまいました。

大会を通して多くの選手にチャンスを与えるスタンスは悪くないのですが、男子のコンフェデレーションズカップでのドイツ代表ほどとは言わないまでも、なかなか安定した結果を残せない状況が続いているのが気がかりです。最終戦となるアメリカ戦で90分を通じた強度の高いサッカーを披露できれば、今後への希望となるのですが果たしてどうなるでしょうか。