鮮やかな逆転劇でした。前半のガンバはファン・ウィジョがトップに張っていたものの、ボランチ含めて全体の重心が低く、必然的に長沢駿も下がらざるを得なくなり、攻撃に転じてもセレッソの形成する3ラインのブロックに苦しんでしまい、ミスも多くて手詰まり感が否めませんでしたが、ハーフタイムでの修正が奏功しました。

特に井手口陽介をはじめとして、前への意識が強くなり、セットプレー以外で相手陣内深くまで入り込めるようになりました。ただ、それゆえに後ろの方がおろそかになってしまい、山村和也がすらしたキム・ジンヒョンのロングキックの処理を2人のセンターバックが誤り、杉本健勇の先制ゴールを許してしまいました。

しかし失点したことでゴールへの意欲がより一層高まり、後半20分に藤春廣輝のクロスをファン・ウィジョが合わせて同点に追い付きます。加入したばかりゆえ、しばしば連携不足から味方との呼吸が合わなかったストライカーが、是が非でも得点の欲しい場面で結果を出してくれました。

勢いを増したガンバは、井手口の縦へのボールがどんどん入るようになり、セレッソ陣内を切り崩していきます。そしてアデミウソンのシュートをきっかけにして得たコーナーキックで逆転に成功します。井手口の速いキックに三浦弦太がニアで合わせてネットを揺らしました。

とどめは後半41分、カウンターが発動してアデミウソンが独走、ゴール前まで運びながら二度シュートを阻まれましたが、最後はアデミウソンが蹴り込んで試合を決定づけます。

リーグ戦ではここのところ負け慣れていなかったセレッソは、2点のビハインドを背負ってパスが雑になり、得点の気配を感じさせなくなりました。アディショナルタイムはガンバの勝利を確信できる時間でした。

ガンバはこれで首位のセレッソとの勝ち点差を6に縮めることに成功。ダービーでの勝利は、今後につながる価値ある1勝となりました。