またしても勝ちきれませんでした。それもなでしこジャパンでは恒例となってしまっているミス絡みの失点です。前半は意欲的なサッカーを披露していただけに、90分を通して結果が出ないというのはもどかしいものです。

キックオフとともに始まった立ち上がりのブラジルの猛攻を凌ぐと、相手の背後を狙った縦への速い攻撃を仕掛けます。両サイドバックの大矢歩と万屋美穂も前方のスペースを狙ってパスを供給しました。

選手間の距離という点では、守備の時にはすばやく囲んで密集をつくってスペースを消し、攻撃に転じると間隔を広くとって、得意のショートパスを多用するのではなく、ビルドアップからミドルレンジのボールを繰り出していきました。

さらにサイドハーフはサイドのポジションに縛られることなく、中央に立ち位置を移すなど、ある程度フリーな動きをすることが許されていました。これで中央に厚みができました。ただ、そうしたことで逆に長谷川唯が中盤でボールを失い、二度シュートまで持っていかれたシーンがあり、いずれも山下杏也加が防いで難を逃れます。

このボールロストのためか長谷川は前半だけで退き、籾木結花が代わりにピッチに送り込まれます。

籾木は攻撃にアクセントをつけるだけでなく、後半18分には中島依美のクロスに頭で合わせて先制点を奪いました。ここでは田中美南と横山久美がディフェンスを引き連れて、籾木がフリーで打てる状態をつくりだした動きも見逃せません。

しかし前半に激しいサッカーを展開した反動か、日本は次第に劣勢になります。1対1の勝負ではがすことができずにつぶされる場面が多くなり、リズムがつくれなくなり、チーム全体が運動量で圧倒されるようになりました。

その流れでラインが下がってしまったところ、宇津木瑠美のクリアが小さくなり、ボールを拾ったカミーラのミドルシュートを食らって、同点に追い付かれてしまいました。カミーラに寄せる選手は誰もおらず、みすみすゴールを許してしまった形です。

これで日本は勝ち点1を獲得するにとどまりましたが、ホスト国のアメリカがオーストラリアに敗れる波乱がありましたので、大会の行方はまだわかりません。