連敗中で勝ちに飢えていた両チームの戦いは、勝利への強い気持ちを最後まで持っていた浦和に軍配が上がりました。

遠藤航をボランチに据え、柏木陽介を1列前に上げて臨んだ浦和でしたが、遠藤のポジションが低いことが多く、また長いボールで相手の背後を狙っていたこともあり、ボランチとシャドーの間隔が広く空いてしまい、攻撃の連動性を欠いていました。

やがて柏木が下がり目の位置をとり始めたところで先制点が生まれます。直後の追加点も柏木が関与していました。これで浦和は重圧から解き放たれたかに思われました。

ところが後半9分までにあっさり同点に追い付かれてしまい、後半27分には浦和のコーナーキックの後、カウンターで圧倒的な数的優位をつくられ、アンデルソン・ロペスの逆転弾を許します。

2点のリードをひっくり返されても気落ちせず、貪欲にゴールに向かう姿勢を見せたのが左ウイングバックの関根貴大でした。振り返れば前半45分の2点目は、関根が清水航平のキックミスを逃さず拾ってからできたものでした。

関根は後半33分にドリブルからシュートを放ち、積極性を前面に出すと、森崎和幸を投入して試合を終わらせようとした広島に対し、後半40分には中央にポジションをとって、入ったばかりのズラタン・リュビヤンキッチのゴールをアシストします。その後も果敢に左サイドを駆け上がり、クロスを入れようとしました。

そして後半47分、槙野智章がアンデルソン・ロペスからボールを奪ったところから始まった攻撃で関根がドリブルをスタート。パスを選択することもできましたが、左サイドから右へと流れていき、ゴールまで単独で持ち込んで決勝点を挙げました。ゴールへの意地、執念を感じさせるプレーでした。

この劇的な得点により、浦和は連敗を脱出。3失点したところは依然として課題ですが、乱戦を制したことで一つ壁を破ることができました。