電光石火の攻撃で前半8分までに2点を奪い、そこからは省エネサッカーで機を見てゴール前を崩して後半に2点を追加。途中で殊勲のレオン・ゴレツカとキャプテンのユリアン・ドラクスラーを下げる余裕を見せて、ドイツが決勝進出を果たしました。

日本が出場選手の条件を付けずにキリンチャレンジカップのマッチメイクをして、ふたを開けてみたら……というような完全なるBチームで臨んだ今大会のドイツ。初戦のオーストラリア戦こそ勢いに任せて攻めた反動で終盤になって露骨に失速して、代表チームとしての経験の浅さを露呈しましたが、この短期間で確実に、恐ろしいほどに成長を遂げています。

メキシコ戦は4点を奪った攻撃力よりも守備力の高さ、固さが光った90分でした。たしかにマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの好セーブが光ったのも事実ですが、5-4-1の守備ブロックは強固で、倍以上のシュートを放たれたとはいえ、ほとんど楽な形ではシュートを打たせていません。

特にトップのハビエル・エルナンデスにはなかなかいい形でボールを収めさせませんでした。チチャリートはパサーとしての役割に回ることが多く、フィニッシュに至る場面は前半35分のループシュートなど数えるほどしかありませんでした。

ドイツはまだ若さゆえの多少の油断、粗さはあるものの、ワールドチャンピオンの名に恥じないすばらしい戦いを見せてくれました。公式戦では一度も負けたことのないチリとの再戦もさることながら、主力が復帰するであろう1年後の姿がとても楽しみなチームです。