東京はリーグ戦ここ2試合の悪い流れを断ち切ることができず、ヴィッセル神戸戦に引き続いて、またしても先制してから追い付かれてしまいました。サポーターからブーイングを受けるのも致し方ない出来でした。

象徴的だったのは、後半40分に阿部拓馬と室屋成がお見合いをしてボールが難なくタッチラインを割ったシーンです。どうしても勝ち点3が欲しい中、集中を欠いた緩慢な部分が見えてしまいました。

当初は前半2分に太田宏介のコーナーキックを高萩洋次郎が頭で合わせて先制し、幸先いいスタートを切ったかに思えましたが、そこから苦しみました。甲府のオフサイドがとれるくらいにラインを保った、引き過ぎていない8枚のブロックを崩そうにも崩し切れず、ペナルティエリア手前までボールを運べたとしても、シュートが打てない時間が長く続きました。

すると前半44分、田邉草民のバックパスがミスになり、堀米勇輝に拾われ、ゴールに流し込まれてしまいます。自陣でのミスは禁物だと、柏レイソル戦で嫌というほど味わったはずでしたが、前半終了間際の大事な時間帯にやってしまいました。

後半になってようやくシュートの意識が高まり、後半17分にはピーター・ウタカが阿部拓馬からのボールを受けて、後半30分には太田が丸山祐市の浮き球のパスを見事に収めてシュートを打ちましたが、いずれも判断よく反応した岡大生に阻まれます。

ただ、全体としてはサイドからのクロスが多く、それが中央で合う前にクリアされる状況が続きました。毎度のことながら前田遼一を早く投入していれば、このやり方ももう少し有効になったでしょう。

そして終盤は、甲府にたやすくカウンターを許す展開が続出します。そのほとんどが不発に終わり、ホームチームは救われていたものの、後半48分に最大のピンチを迎えました。

中島翔哉のパスがカットされると、山本英臣からウイルソンにパスが通り、1対1の状況になってゴールを狙われます。ただ、ここは林彰洋がセーブして事なきを得ました。この時間帯に失点していれば、勝ち点1すら確保することができません。

攻撃の工夫や迫力も守備の安定もいま一つの現状を打破するには、内容はともかく、どんな形でもいいのでリーグ戦で勝つしかないのかもしれません。