3失点したうち、2失点目はオランダが狙いとしていたサイドを使った攻撃が見事に形になったもので、右サイドを突破したシャニセ・ファン・デ・サンデンが出したマイナスのパスにリーケ・マルテンスが合わせました。ただ、残りの2点は日本の緩慢さが招いた失点でした。

オランダの先制点は、コーナーキックの目測を山下杏也加が誤ったことが原因でした。タイムアップ間近の後半48分に許した決勝点は、ビビアネ・ミーデマがドリブルで運んでいたところへの寄せが、人数はいたもののいまひとつで、さらに鮫島彩がPKをとられるリスクを避けるためか、あるいはボールがラインを割ると予測したのかタックルが甘くなってしまい、最終的にシュートを打たれてしまいました。

後半16分にセンターバックのマンディ・ファン・デン・ベルフが退場となり、引き気味に4-4-1のブロックを敷くしかなくなったオランダだっただけに、なでしこジャパンとしては逆転勝ちできる試合でした。しかし、前半豪快なミドルを決めた横山久美と得点に飢えていた田中美南が果敢にゴールを狙うも、決めきれません。

また終盤、籾木結花のクロスからのシェイラ・ファン・デン・ブルクのオウンゴールで同点に追い付いてからは、中央で攻めつつサイドからのクロスに活路を見出そうとしましたが、ボールが大きかったり、カットされたりしてチャンスには至りませんでした。

結果、ベテランはいないものの昨年のリオ五輪のアジア最終予選を戦った選手達を軸にした、今大会でのベストなメンバーを擁しながらの敗戦となりました。せっかくいい流れで順位決定戦に突入しても、こういう惜しい試合をしっかり勝ち切れる力をつけていかなければ、世界トップクラスへの返り咲きは難しいでしょう。壁を破るためのなでしこの試練はまだまだ続きます。