後半39分、中野真奈美のフリーキックに合わせた川村優理の豪快なヘッドで同点に追い付かれ、延長にまでもつれ込み、120分を通して試合の主導権を握っていたとは言いがたいものの、INACはいい時間帯に効果的に得点を挙げて、見事決勝進出を果たしました。

先制したのは前半15分、守屋都弥のクロスを道上彩花が収めて、落ち着いてゴールに押し込みました。この時の仙台は、北原佳奈とブリトニー・キャメロンが対応を誤るという痛恨のミスを犯してしまいました。

勝ち越し点は延長前半12分、増矢理花のクロスを京川舞がフリーで合わせて決め、さらに延長後半3分に増矢から中島依美と渡り、最後はまたしても京川がゴールを奪いました。杉田妃和に代わって任されたインサイドハーフとしては、あまり目立たない時間が多かった京川でしたが、ゴール前での得点感覚の鋭さを大事な場面で発揮しました。

リードを2点に広げると、INACの選手達には余裕が見られるようになり、終盤になるにつれ、勝ち慣れているチームならではの貫録が出てきました。福元美穂がクリアの際の負傷でピッチを離れるアクシデントもありましたが、危なげなく試合を終わらせます。

敗れた仙台にとっては、前半20分に市瀬菜々が負傷し、川村がボランチからセンターバックに下がらざるを得なくなったのが大きな誤算でした。それによって攻守においてダイナミックさが失われ、迫力を欠く格好になってしまいました。

これで決勝はアルビレックス新潟レディースとINACという、昨年と同一カードになりました。ここしかないというところに決めた八坂芽依の一撃で日テレ・ベレーザの三冠を阻み、勢いに乗る新潟をどう迎え撃つのか。非常に楽しみな一戦になりそうです。