後半48分、ハメス・ロドリゲスのスルーパスを受け、ゴールを決めたクリスティアーノ・ロナウドは、やっと決まったかといった安堵の表情、ポーズをしていました。たしかにルーカス・バスケスのラストパスを受けた前半26分のヘッドがポストを叩いたり、後半15分のシュートがパオロ・ゴルツにブロックされるなど、フリーキックを含めてシュートを打てども打てどもゴールネットを揺さぶれなかったというのもありましたが、試合を終わらせるゴールに対するそのリアクションは、緊張感の抜けない本当の真剣勝負で見せるそれとは違っていたように感じられました。

ロナウドやカリム・ベンゼマを起用し、ベストメンバーで臨んだ割には、チーム全体のプレーもゆっくりボールを回して隙をうかがうところから始まり、徐々にギアを上げつつカウンターを仕掛けるなど、点を奪うために要所要所で瞬間的にスピードアップするといった風でした。

もちろんクラブ・アメリカが後方を固めて攻めにくかったのもあったでしょうが、初戦ということもあって、どちらかと言えば選手達は体を慣らしている感じで、とりあえず勝つことだけが大事であって、本番はここではないと言わんばかりの90分でした。

ただ一人の例外はルカ・モドリッチです。モドリッチはMOMに選ばれるのも納得のハードワークを見せました。攻守にわたって献身的でテクニカルなプレーを披露。はっきりと記録に残るプレーはなかったものの、記憶には十分残るすばらしいパフォーマンスでした。

さて、そんなレアルをその気にさせられるのか。こうなると晴れの舞台で鹿島アントラーズがどこまでできるか、決定機を生み出せるかが、決勝の面白さを左右するような気がします。この日の試合や、ジネディーヌ・ジダン監督が選手として挑み、パラグアイのオリンピアを相手に本領をまったく発揮せずに終わった2002年のトヨタカップのような味気ない試合にならないことを心から願います。