負ければ敗退が決まる崖っぷちの状況で、手倉森誠監督はGKを含め、スタメンを4人入れ替えて臨みました。選手達は開始早々から果敢にゴールを奪いに行く姿勢を見せ、終盤のスタミナが心配になるほどエンジン全開でプレーしました。

前半は決定機を二度つくります。最初は前半11分、中島翔哉が中盤でボールを奪うと、興梠慎三とパス交換をして右サイドの室屋成へ展開。室屋がドリブルで持ち込んでからクロスを上げると、前線に上がっていた興梠が胸で落として、最後は矢島慎也がシュートを放ちました。ここはクリスティアン・ボニージャの反応の良い好セーブにあいます。

もう一つは34分、コーナーキックの流れでクリアされたボールを拾った中島が興梠に預けると、興梠がダイレクトでクロスを入れ、ファーサイドで完全にフリーだった藤春廣輝が頭で合わせた場面です。ミゲル・ボルハがマークを疎かにしたために生まれたものでしたが、シュートが枠をとらえきれず、ゴールには至りませんでした。

このようにチャンスはつくれていましたが、それ以外の場面では最後のところでやらせてもらえない局面が続き、なかなかコロンビアディフェンスを攻略できません。

すると前半の終わりになると、全体的に運動量が落ち始めて失速。陣形も間延び気味になりました。ただ、幸いにもピンチを招くことはなくハーフタイムを迎えました。

後半、コロンビアが二枚替えをして、システムを4-3-1-2から4-4-2に変更してきましたが、立ち上がりは日本が立て続けにチャンスをつくります。

まず後半1分、浅野拓磨がケビン・バランタのパスをカットして、そのままシュートを打ちました。さらに3分、再び浅野が井手口陽介のパスを受けてゴールを狙います。しかし、どちらもボニージャに防がれてしまいました。また、後者は井手口がこぼれ球に詰めたものの、これもボニージャに阻止されました。

こうして強気の姿勢を貫いてプレーをしていましたが、やはり飛ばしすぎたせいか、全体のスピードはやや落ちかけていました。そんな中で日本は欲しかった先制点を先に取られてしまいます。

14分、ドルラン・パボンのパスを受けたテオフィロ・グティエレスが井手口を振り切ると、代わって入ったアルレイ・ロドリゲスとのワンツーを決めてシュートを放ちます。ボールは植田直通に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺さぶりました。これには前半好セーブを見せていた中村航輔も対応しきれません。

追いかける日本は17分、先を考えて温存していたと思われる南野拓実と大島僚太を同時投入。もう一度、攻撃のスイッチを入れようとしました。

ところがその矢先に藤春がオウンゴールで1点を献上してしまいます。確かにカウンターを食らい、ミゲル・ボルハのシュートを中村が防いだこぼれ球への対応というところでしたが、さほど慌てるような場面ではありませんでした。そのボールのカバーに入った植田のクリアも及ばず、点差が2点に広がってしまいました。

ここから凄味を出してきたのが南野と大島でした。南野は巧みなキープ力でボールを簡単に失わず、大島は的確なパスと守備面での貢献が光り、ともに前への推進力を見せてくれました。

22分の浅野のゴールは、彼ら2人が絡みます。室屋のスローインから日本は一度もボールを失うことなく、最後はバイタルエリアで大島、南野で縦方向にショートパスを出して浅野に繋ぎ、浅野が冷静に射抜きました。ナイジェリア戦で再三見せたような鮮やかなパスワークからの得点でした。

勢いに乗る日本は29分、中島の美しいミドルシュートが決まって同点に追い付きます。その後はペースが落ちることなく積極的に攻めて、勝ち点3をもぎ取りにいきましたが、これ以上得点を重ねることはできず、48分には南野の浮き球に浅野が反応してトラップからシュートを打つも、ボニージャに阻止されました。

この結果、1試合を残しての終戦だけは回避することができました。ただ、勝ち点2で2位をキープしたコロンビアの最終戦は、すでに1位通過を決めたナイジェリアが相手なだけに、勝ち点1どまりの日本は依然として苦しい状況に立たされています。とにかくスウェーデン戦で結果を出して、もう1試合の行方に期待するしかありません。